Lレンズ至上最小のズームレンズ!?2021年3月発売のRF70-200mm F4L IS USMはEF版の同等クラスのレンズから大幅に小型化されました。
RF70-200mm F4L IS USMを購入したのでレビューしていきます。
今回は、外観や使い勝手を中心に紹介します。
外観
鏡筒の色はグレーっぽい白です。最近の白レンズと同色ですね。
外装はほとんどがプラスチックで微妙につなぎ目が見えますが、かなり緻密に作られており高級感はあります。
白レンズといえば梨地塗装でしたが、他の最近のキヤノンレンズと同様さらさらとした感触です。ちょっと滑りやすいのが難点。
また、マウント部のシルバー部分は金属製のようです。
スイッチ類は画像のとおりです。EFの70-200mm F4Lとほとんど同等ですね。
EF版はインナーズーム方式でしたので、ズームしても伸びませんでしたが、RF版は通常の繰り出し式となりました。繰り出してくる部分のシーリングはしっかりしていそうですので、ホコリはあまり入らないと思いますが、経過が気になりますね。
レンズフードは付属しており、フードもレンズと同色の白となっています。
このレンズフードはだいぶ大きく100g以上あり、ちょっとRF70-200mm F4Lのコンパクトさを損ねているような気もします・・・
筆者がこれまで使っていたEF70-300mmと比べてみました。キヤノンのフルサイズ用望遠ズームとしてはEF70-300mmはかなりコンパクトな方ですが、それよりもはるかに短いです。
EOS R6に取り付けると鏡筒が黒かったら完全に標準ズームレンズのサイズ感です。最近、望遠レンズの大きさ重さから持ち出す機会が減っていましたが、これは毎回持って行きたくなりますね。
使用感について
手ぶれ補正
IBISとの協調で8段の手ぶれ補正が可能です。
次の写真は200mm シャッタースピード1/20秒で撮影したものです。カメラはEOS R6
結構適当に無理な姿勢で撮りましたが、しっかりと手ぶれ補正が効いています。
手ぶれ補正無しで手ぶれしない目安は1/焦点距離と言われていますので、1/20で4~5段分の補正です。
まだ、余裕がありそうですので、より遠景かつホールドをしっかりすればさらに遅いシャッタースピードでもブレ無しで撮れそうです。
最短撮影距離0.6mが使いやすい
望遠ズームとしてはトップクラスの最短撮影距離です。RF24-105 F4Lが0.45mと考えると本当に近くまで寄れます。しかもこれがズーム全域で可能です。
さすがに画角の変動は大きく200m望遠端ではかなり実効焦点距離は短くなると思いますが、撮影の自由度が増しました。
最大撮影倍率は0.28倍です。
写りはお墨付き
蛍石は使われなくなりましたが、EF版と同等かそれ以上の写りだと感じました。
ミラーレスのピント精度と手ぶれ補正の強化を考えると、気軽な撮影では画質は向上したと言えそうです。
作例はこの記事下方をご覧ください。
EF版から買い換える必要は?
EF70-200mm F4L IS Ⅱ USM(orⅠ型)をマウントアダプター介して使用している方も多いと思います。
F4LのI型を2年ほど、Ⅱ型も使用したことがありますが、画質に関しては大幅な向上は感じれられませんでした。しかし、このコンパクトさと最短撮影距離0.6m、手ぶれ補正の向上に魅力を感じられる方は買い換えのメリットが大きいと思います。
逆に画質向上目的であれば、RF70-200mm F2.8Lも検討しても良いかもしれません。
持ち出す機会が増えるのはとても大きなメリットです。EF版に比べてもかなり高額になりましたが、それに見合う性能を感じました。
筆者の場合、望遠ズームレンズはRF70-200mm F4Lが当面の間、最終地点になりそうです。
最後に作例を載せますので参考にしてください。
作例
クリックすると拡大します。リサイズしていない画像なのでデータ量にご注意下さい!
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