COSINA Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZEレビュー

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伝説の標準レンズCarl Zeiss Planar T* 50mm F1.4

約120年前にパウル・ルドルフにより発明された対称型のダブルガウスタイプレンズであり、多くの人が知っているであろう「プラナー」

キヤノン一眼レフ向けに自動絞りに対応したレンズが「ZE」です。

ついに筆者も手にしましたので、外観そして実写とレビューしていきます。

ここまで高級感のあるレンズは他にあるだろうか

この高級感そして、開封したときの驚き

レンズを購入するときはだいたい家電量販店やCP+等のイベントもしくはショールームで事前にじっくりと試写してから購入しますが、このレンズはショーケース越しにしか見たことがありませんでした。

いつかは「Carl Zeiss」のレンズを使ってみたいと長い間思っていましたが、MF専用ということもあり、なかなか手を出せなかったです。クリスマスでどのレンズを購入しようか悩んでいたところよさげな中古のレンズが出てきてついに購入するときがやってきました。

長い前置きはこのあたりにしておき、届いて箱を開けた瞬間これがカールツァイスか!!と

コンパクトだけどずっしりと重くガラスと金属の塊であることは持っただけでわかります。

これまでLレンズ含むEFレンズ、シグマのレンズ、タムロン・トキナーと使ってきましたが、ここまで質感の高いレンズを手にしたのははじめてです。

冬には冷たすぎるくらいの鏡筒そしてフィルター枠の銀色がさらなる高級感を引き立てています。

フードはもちろん金属製

ロックはありませんが、まわすと滑らかかつクリッキーに固定されます。内側には植毛加工がされています。

フルサイズ用のF1.4レンズのため前玉後玉共にかなり大きいです。

T*の赤い文字も良いですね

続いてカメラに装着してみました。

EOS 5D Mark Ⅳってこんなにかっこよかったっけ・・・

ボディまでも高級感を出してくれるレンズ

5D4にはちょうど良いサイズ感です。

価値は2本分の写り

外観はこれまでに無いほど褒めちぎりましたが、写りはどうなのでしょうか

結論から言うと現代のレンズとは大きく異なり、解像感や写りの端正さという観点から見るとだいぶ劣るレンズです。開放ではEF50mm F1.8の方がはるかにくっきりはっきり写ります。

しかしこの開放と絞ったときの写りの変化がとても面白いレンズなのです。

開放F1.4

F2.8

開放ではかなりふんわりとした描写ですがF2.8くらいを境に急激にくっきりと写り、F8.0ではキレキレの描写となります。

絞り値によって大きく描写が変化するのでいろいろな撮り方をする事ができます。

シャドーの描写が良い

ここからは主観的な感想となりますが、このレンズはシャドー部の描写がとても良いと思いました。

※クリックすると拡大します。ファイルサイズが大きいのでご注意ください

一眼レフでのMFは?

フルサイズ用のレンズなのでやはりフルサイズ一眼で使いたいですが、筆者所有のカメラはEOS 5D MarkⅣつまり光学ファインダーの一眼レフ

ミラーレス一眼ならピーキングでMFもかなり楽にできますが、AFに特化したEOSのファインダーではMFはかなりキツいのではという懸念がありました。

実際に使ってみたところ、EOSには電子接点搭載のレンズであればMFレンズでも合焦時に音と表示で知らせてくれる機能があります。正確性は高くないかもしれませんが、ある程度のピントのあわせはできるので、どうにか使えるレベルです。

このレンズ、ピントが若干合ってなくてもイイ感じの写真が撮れてしまうのは思い込みでしょうか。

EOS Rに最適かも

EOS Rシリーズではピーキングやフォーカスアシスト機能があり、電子接点を搭載しているこのレンズであれば、かなり正確なMFが可能だと思います。

コントロールリング搭載のを使えばより操作性がアップしそう。

Bitly
Bitly

筆者もEOS M6 MarkⅡにマウントアダプターを介して使っていますが、フォーカスピーキングが使えるおかげでピント合わせがしやすく、5D4よりかなり快適です。

Bitly

定価税抜74000円で実売は6万円台後半

撒き餌レンズに比べたらかなり効果ですが、この鏡筒のクオリティと写りの楽しさは価格相応です。

中古だと5万円以下で入手でき、AFレンズではないので故障も少ないと思われます。

カメラのキタムラ中古

作例

リサイズしていない写真です。クリックすると拡大しますがファイルサイズが大きいのでご注意ください!

コメント

  1. すっとびソーセージ より:

    こんにちは。すっとびソーセージと申します。
    私はKiss Mを持ってまして、
    Planar50mm F1.4の購入を検討しております。

    ひとつお尋ねさせてください。
    「筆者もEOS M6 MarkⅡにマウントアダプターを介して使っていますが、5D4よりかなり快適で、ピントも合わせやすいです。」
    という文章はコントロールリングのことを説明されてますか?
    EOS M6はEF-Mマウントで、
    コントロールリングはRFマウントのものと思われたので、
    どうなのかなと。

    • owner より:

      すっとびソーセージさん

      返信大変遅くなりまして申し訳ございません。
      もう遅いかもしれませんが返信します・・・

      わかりにくい表記ですみません。
      EOS M6 MarkⅡでも機能(絞りやEXIFなど)に制限は無く、フォーカスピーキングがあるので、使いやすいです。
      RFマウントのコントロールリング付きのアダプターだとより操作性が向上しそうです。

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