Lレンズにしては小型軽量でマクロ機能もついている便利な標準ズームレンズ
私はEOS 5D MarkⅣと同時に購入し、現在も主力レンズとして使用しています。
1年半ほど使用したEF24-70mm F4Lのレビューをしたいと思います。
スペック
まずはレンズの仕様から
画角(水平・垂直・対角線):74°〜29°・53°〜19°30'・84°〜34°
レンズ構成:12群15枚
絞り羽根枚数:9枚
最小絞り:22
最短撮影距離:0.38m、マクロ切替え時0.2m
最大撮影倍率:0.21倍(70mm時)、0.7倍(マクロ切り替え時)
フィルター径:77mm
最大径×長さ:φ83.4mm×93mm
質量:約600g
手ブレ補正効果:約4.0段分
キヤノンHPより https://cweb.canon.jp/ef/lineup/standard-zoom/ef24-70-f4l/spec.html
最短撮影距離は0.38mともともとズームレンズにしては寄れる方ですが、このレンズにはマクロモードがついており、マクロモードにすると、0.7倍まで寄ることができます。
一般にいうマクロレンズは等倍=1倍なのでかなりの撮影倍率になります。
※マクロモードは焦点距離70mmとなります。
重さも高機能な割には600gと軽めかつコンパクトです。
じっくりと外観
最近のLレンズの標準的なデザインです。
フォーカスリングとズームリングの幅はほぼ同じですが、ズームリングはやや重め、フォーカスリングはちょうど良く滑らかです。
側面にはロックスイッチとマクロ切り替えスイッチが組み合わさってついています。
マクロモードへ切り替えるときはこのレバーをMACROと黄色く書かれた側に引っ張りながらズームリングをMACRO側へまわすことで切り替えられます。
慣れるまではちょこっと操作しづらいかなと思いました。
レンズのフロント側です。
フィルターがついていてわかりづらいですが、文字等は書いてありません。
77mmでレンズも前面の大部分を占めておりかなり迫力があります。
防塵防滴なのでマウント周辺にはシーリングが施されています。
このレンズ中古で購入しましたが、購入した時点でかなり後ろ玉にホコリが入っていました。
意外と機密性は低いかもしれません。
フードをつけて広角端と望遠端にした状態です。
ズーム倍率の割には結構伸びますね
この記事の冒頭と同じ写真です。
5D4につけていますが、かなりバランスが良いですね
実際に持ってみても手にフィットするサイズ感です。
実際に使ってみた感想
広角側good & サイズ感がとても良い
後述しますがフォーカスシフトがあったり、望遠側での解像度に問題があるなどのレビューを見まして、あまり期待はしていなかったのですが、さすが「Lレンズ」。写りは十分です。
特に広角側ほど解像度が高く感じられます。
以下の写真は夜景を撮影しました。
DLOやデュアルピクセルRAWを組み合わせるとすさまじい解像度を発揮してくれます。
横浜の大さん橋から撮った夜景です。光芒も綺麗ですね
若干望遠側は開放で解像度の低下が見られますが、絞れば5D4の画素数でも余裕です。
また、このレンズはフルサイズ用ズームレンズの中でもかなり小型なほうで、ズームリングがやや狭いと感じる以外はとても持ちやすく、5Dや6Dにはちょうどよいサイズ感でした。
明るいレンズでないためとろけるようなボケにはなりませんが、まずまずです。
周辺の玉ボケはレモン型になります。
マクロ機能
このレンズの一番の特徴と言って良いマクロ機能
最大撮影倍率はマクロモードで0.7倍と本格的なマクロレンズに匹敵します。
また、手ぶれ補正には「ハイブリットIS」というものが搭載されており、角度ブレ・シフトブレの2つのブレを補正し手持ちでのマクロ撮影を強力にサポートしてくれます。
限界まで寄った写真は用意できませんでしたが、マクロモードを使用して撮影した写真を紹介します。
最短撮影距離がかなり短くなるのでレンズ本体やレンズフードの影には注意です。
フォーカスシフトは?
このレンズには一つ問題がありまして、フォーカスシフトが見られるとよく聞きます。
※フォーカスシフトとは:絞るとピントの位置が移動してしまう現象です。球面収差に基づくもので大口径レンズによく見られるそうです。
実際に私のレンズでもフォーカスシフトが発生するのか試してみました。
三脚にカメラを固定し定規を撮影するという簡単なものです。
だいたい10のところにピントを合わせましたが、F8.0まで絞るとピントのピークが9の近くに移動しています。
このように私の所有している固体ではフォーカスシフトが発生しています。
口コミなどを見るとサービスセンターで調整してもらったり、より最近製造された固体はほとんど発生していないとも聞きますので改善はされているのかなと思います。
また、マクロモードでは発生しないようです。(詳しくは調べていませんが、撮影してて気になったことはありません)
フォーカスシフトはたしかにピントが移動してしまいピンボケの写真が撮れてしまいますが、ほとんどの撮影では、F8まで絞るとピントが移動した分も被写界深度内に入るのであまり気にならないのが現状です。
逆に望遠側かつ近距離で撮影することが多い方はよく考えた方が良さそうです。
現在の価格は?
希望小売価格:149000円(税別)
となっており定価はレンズ価格ですが中古がオススメです。
新品
大手のカメラ販売店で103000円~(2019年5月10日時点)
中古←オススメ
2019年5月時点で55000円~中古で販売されています。
キットレンズのばらし品もあり状態が良いものが多い印象なので新品の半値近くで買える中古がおすすめです。
発売からだいぶ時間が経ち最新レンズではなくなりましたが、価格も落ち着き、コンパクトで性能も良い一眼レフ用レンズを探している方にはおすすめです。
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