かつてジーコレンズと呼ばれた旧並単焦点レンズ「EF28mm F2.8」
現在はEF28mm F2.8 IS USMが発売され、このレンズは中古でしか入手できませんが、価格の安さが魅力です。
28mmの単焦点レンズが欲しくて購入したので、今さらですがレビューしたいと思います。
28mmは以外と選択肢がない
基本的に広角側はEF24-70mm F4L IS USMでどうにかなっていますが、時々もっと荷物を軽くしたいときに、広角側の軽い単焦点レンズが不足していました。
そこで、EFマウントの28mmレンズを探してみると・・・
- EF28mm F1.8 USM(販売終了・在庫限り)
- EF28mm F2.8 IS USM
- EF28mm F2.8(販売終了・中古のみ)
- SIGMA 28mm F1.4 DG Art
- CarlZeiss Distagon T* 28mm F2 ZE
この焦点距離はズームレンズが主役になっているのか、選択肢が非常に少ないです。
SIGMAやCarlZeissは性能は良いですが、重い&高い
そこまでたくさん使うレンズでもないので、できる限り安いレンズをということでEF28mm F2.8に決定しました。
外観と仕様
外観
高級感はないですが、梨地塗装や金属マウントなど意外としっかりとした作りになっています。
唯一の不満点はフードです。
何カ所かついたツメを引っかけるタイプですが、すぐに壊れそうな感じです。また、フードは回転方向に固定されないため回ってしまいます。
仕様
発売年月 | 1987年4月 |
発売時価格 | 35,200円 |
レンズ構成(群) | 5 |
レンズ構成(枚) | 5 |
絞り羽根枚数 | 5 |
最小絞り | 22 |
最短撮影距離(m) | 0.3 |
最大撮影倍率(倍) | 0.13 |
フィルター径(mm) | 52 |
最大径x長さ(mm)x(mm) | 67.4 X 42.5 |
質 量(g) | 185 |
このレンズとても軽くてとても小さい!
パンケーキレンズまでは行きませんが、EF40mm F2.8 STMの次に小さいくらいです。
発売年月は1987年。2020年の今、33年が経ちほぼオールドレンズと言って良さそうですが、果たして写りはどうなのか!?
EOS 5D Mark ⅣやEOS M6 Mark Ⅱでの使用感を書いていきます。
使用感
良いところ
味のある描写
レンズ構成5群5枚というガラスの少なさ、そして30年以上前の設計はオールドレンズに近い描写をしてくれます。
周辺減光はかなりありますが、それもレンズの味としてみれば良いです。
かといって解像度はそこまで問題ありません。
意外と解像度が高い
開放からそこそこ解像しています。F8まで絞れば最近のレンズにも引けをとりません。
APS-Cではやや解像度不足に感じますが、フルサイズで使う分には十分ですね。
(筆者がバキバキに解像するレンズを好まないってのもあります)
軽い・小さい
右がEF28mm F2.8
このレンズの最大の特徴はこれに尽きます。
AFでレンズは繰り出してくるものの、EF50mm F1.8とほぼ同じサイズ感の鏡筒はとりあえずバックの隅っこに入れていくのも最適です。
また、望遠中心で撮影したいときに、重い標準ズームを持ち出したくない場合にとても助かります。
気になるところ
かなり古いレンズのため気になるところは当たり前ですが、購入を検討していてこれは絶対譲れないといった項目がある場合にお役立てください。
寄れない
最短撮影距離は0.3mで最近の広角レンズにしては寄れません。
レンズ自体の明るさもそこまでではないので、ボケもあまり期待はできません。
どちらかというとスナップ向けのレンズですね
ジーコレンズ
古いレンズですのでAFは直流モーターでジーコジーコ言います。
(ジーコジーコというよりかはもう少し小さくてチーチーくらいですが笑)
外のにぎやかな場所では全く気になりませんが、静かな場所では少々音が気になるかもしれません。
また、フルタイムマニュアルになれているとMFをしたいときにいちいちスイッチを切り替えるのは煩雑に感じますね。
価格
中古で1万円前後から販売されています。
古いレンズですので状態には注意して、カメラのキタムラやマップカメラなど老舗の中古カメラ店から購入した方が安心できそうです。
作例
クリックすると拡大します。リサイズしていない画像です。データ量にご注意ください
EOS 5D MarkⅣ
1/800s F5.6 ISO100
EOS M6 Mark Ⅱ
1/1600s F2.8 ISO100
EOS 5D Mark Ⅳ
1/320s F8.0 ISO100
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