気象予報士試験最大の山場「実技試験」
十数枚もの資料を75分という短い時間の中で見て書いて考えて解答する×2
知識のアウトプットが必要な試験になります。
私自身も学科試験の何倍も大変であった実技試験のためにどのように学習したかを全体的なものとして紹介します。
この記事は「気象予報士・実技試験」です。学科試験は以下のリンクから
※あくまで私個人が実践した勉強法で、人それぞれにあった学習のしかたがあります。この記事は参考程度にしていただけたらと思います。
数ある気象予報士関連の記事の中からこのブログを閲覧いただきありがとうございます。
勉強と受験の手順
学科試験の記事と同じ内容です
学科試験の免除制度を有効活用します!手順は至ってシンプル
まずは学科試験の合格を目指す(実技試験の勉強も忘れずに)
↓
↓ 5ヶ月〜1年(2回分学科試験の受験が免除)
↓
実技試験に合格
学科試験の免除制度を利用し複数回に分けて受験するのが一番負担が少なく、試験にも全力で臨めると思います。
気象予報士試験は午前に学科試験、午後に実技試験がおこなわれますが、朝から試験を受けていて、午後からさらにきつい実技試験を受けるとなるとそう集中力が持つ人はいないと思います。
学科試験が免除され、実技試験だけを受ければ午後の試験に全力投球できるわけです。
※試験を複数回受けるため、受験費用が高くついたり、合格までに時間がかかるデメリットはあります。まあそもそも1発合格ってかなり難しいですが・・・笑
実技試験の概要をおさらい
実技試験の出題形式
- 選択式や空欄式(大問1)
- 実技に関する知識の論述
- 実技の把握のための解析論述
- 作図
- 現象の予測の判断や根拠の論述
作図や解析論述はいかにも実技試験らしい内容ですね
試験の中でも難易度が特に高く、その分正解すれば配点も高いと言われています。
実技試験でよく出る事例
- 南岸低気圧
- 急速に発達する低気圧
- 台風
- 冬型
- 北東気流型
- 寒冷低気圧(寒冷渦)
- 梅雨(秋雨)
- 不安定事例
日本には四季があり毎日の天気もめまぐるしく変わります。この日本の四季が気象予報士試験をより難しくしているでしょう笑
事例がとにかくたくさんあります。
天気図を見て何の事例だかすぐにわかるようになることが後々役に立ちますので、どんな事例があるのかなというのを頭に入れておくと良いと思います。
(余談)ちなみに私は北東気流型の問題が特に苦手でした。
実技試験の学習法イメージ
実技試験に決まった勉強法はありません!
っていうとこの記事の意味がなくなってしまいますので、一応解説はしますが、日頃から天気に興味を持ち天気図などを毎日見ることが最も身につく勉強だと思っています。
作図なんかは特に独学では難しいところですね・・・
このブログでも今後解説の記事を出して行こうと思います。
実技試験の勉強方法(と解き方)
大問1でスタートダッシュ!
勉強方法ではありませんが、選択式や空欄式の大問1は「とにかく早く」「全問正解」
を目指すことをおすすめします。その後の問題でできる限り時間を使えるようにしたいからです。
事例ごとの問題を解く
実際の試験で天気図がドンッと出されてもなんの事例について聞かれているのかわからなければ答えようがありません。
テキストは事例ごとにわかれて解説されているはずなのでそれぞれのポイントをつかんでいってください。
事例ごとの問題を解くの復習法
・何度も同じ問題をやる
・記述問題は「キーワード」を復習
例)問、850hPaの温度場と風および700hPaの鉛直p速度の予想から、温度移流と鉛直流の変化およびコントラスト性に着目した根拠を50字程度で述べよ
答、低気圧の進行方向前面で暖気移流と上昇流、後面では寒気移流と下降流が強まり(→24時間後にかけて強まり)、コントラストも明瞭になるため。
復習は文章全部を覚えるのではなく、「キーワード」を見つける。
記述式問題では多少文章が変であったり、字数に過不足があっても採点の基準となるキーワードが用いられていれば点が与えられると言われています。
過去問を解く
過去問は気象業務支援センターで入手できます
ポイントとしては・・・
- とにかく場数をこなす
- 時間を意識して問題を進める。時間内に最後の問題までたどり着くこと。わからないと思った問題は飛ばす勇気を←これは過去問を解きはじめた頃はゆっくりといて構いません
- 1回で終わらせない
- 傾向が変わりつつあるので最近の過去問は特に必須
ここでも採点のポイントとなるキーワードをしっかり覚えるようにそして書けるように
気象予報士を受けたことがある人は、自分の受けた回はより一層復習するのがおすすめです。
天気記号について・・・
中学や高校の地学の授業で天気記号(日本式天気図記号)を習った方もいらっしゃるかと思いますが、気象予報士試験では主に国際式天気図記号が用いられます。
国際式は、現在天気だけでも100種類ほどあり全て覚えるのはまず無理です笑
よく出る記号や規則性がある程度あるので、試験勉強をしながらあせらずゆっくりと覚えていくのがコツです。
問題を解いていて出てきた記号は次出たとき必ず答えられるようにすると結構覚えていくと思います。
おすすめ参考書・問題集
販売を終了してしまっているものもありますが、中古含め紹介します。
(リンクは全てAmazonです)
・気象予報士かんたん合格テキスト 〈実技編〉 (らくらく突破)
王道のテキストです。私もこれをメインに勉強しました。
・'15-'16年版 ひとりで学べる 気象予報士実技試験 完全 攻略テキスト&問題集
やや古めで中古しかありませんが、かんたん合格テキストではすこし足りないなと思い購入しました。問題数が多く、要点が絞られている印象です。
実技試験のテキストは選択肢が少なめなのが難しいところですね
おすすめがありましたらコメントやお問い合わフォームにお願いします!
最後に
もちろん参考書を開いて勉強するのも必要不可欠ですが、日頃から天気に興味を持つことが重要です。
空・雲を見る、撮る
衛星画像を見る
天気図を見る
これらは特に実技試験に役立ちます。
作図や解答方法など細かいことは今後少しずつ更新していく予定です。
それでは、このブログを閲覧いただき少しでも合格へ近づくことが出来たら幸いです。
気象予報士試験の概要はこちら
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