2022年3月現在、唯一の並標準ズームレンズRF24-105mm F4-7.1 IS STM
RFマウント発表と共に発売されたRF24-105 F4LはEF時代より画質が改善しとても評判は良いですが、価格が高い&微妙に重い。そこで出てきたのがこの標準ズームレンズです。
なんと言っても特徴は広角端で使えるCenter Focus Macro。そして望遠端はまさかのF7.1です。
EOS R6のキットレンズにもなっていますが、小型軽量で価格は安いがその写りやマクロ機能の使い勝手はどうなのか?レビューしていきたいと思います。
外観
外装はRFマウントの一般的なデザインで、プラスチック鏡筒となっています。マウントは金属製で、マウントまわりのシルバー部分はプラです。
フォーカスリングとコントロールリングは共通で、レンズ根元のスイッチで変更します。クリック感がないので、コントロールリングにした場合はやや使いづらい。
また、MF/AF切り替えスイッチがありません。
ズームリングは安いズームレンズにしては滑らかで、現時点で自重落下は無いです。※ロックスイッチはありません。
使用感
とにかく軽い
このレンズの最大のメリットである小型軽量
約395gの軽さは伊達では無く、レンズ自体も小型なので小さめのバックにも入れやすいです。
さらに単焦点をもう1本持って行く気になります。
カメラとのバランスも良く、長時間撮影していても苦にならないのが本当に良いです。
AF/MF切り替えスイッチが無いのが×
標準ズームなので、あまりMFで撮ることはありませんが、MF専用のCenter Focus Macroがあるのになぜ切り替えスイッチを用意しなかったのか・・・
2022年3月現在発売中のEOS RシリーズカメラはボディにAF/MFの切り替えスイッチを搭載している機種はないので、このレンズを使う場合どこかしらのボタンを割り当てるか、メニューをいちいち開いて変更する必要があります。
フォーカスリングと共通のコントロールリングも使いづらく、操作性はLレンズに比べると若干犠牲になっています。
解像感は十分だが・・・
このレンズ、解像度はかなり高いのでは無いでしょうか。安価で倍率が高めのズームレンズはズーム域のどこかしらでぼやけたりするイメージがありましたが、画面中央の画質に関してはかなり良いです。
ただ解像感が高いがゆえ、線の細い描写は苦手ですね。(なんというか味が無いというか・・・)
主観的になってしまいますが、どちらかというと記録写真になりがちです。
暗いレンズでボケも少ないため立体感が乏しいというのもあります。
周辺画質は補正前提
特に広角側の周辺画質は補正前提で、おそらくF4Lに比べるとかなり悪いと思います。
風景撮影などで画面の隅々までしっかりと描写を求める場合は、F4Lにした方が後悔は少ないかなと思います。
24mmや28mmくらいの並単が出てくればこのレンズとセットで弱点を補えて良いですが・・・
めちゃくちゃ寄れるレンズ
次にMF時に使用できるCenter Focus Macroについて紹介しますが、AFでも思っていた以上に寄れるレンズです。
最大撮影倍率はAF時でもなんと0.4倍(105mm時)とほぼハーフマクロなのです。暗いレンズですが、ここまで寄ればさすがにボケも大きくなり、花の撮影もなんとかいけます。
Center Focus Macro
AFからMFに切り替えて、フォーカスリングを回しピント位置を調整することで使用できる機能です。レンズの先端からおよそ2.5cmまで被写体に近づいて撮影できます。ワイド側で被写体に近づき、周辺を大きくボカしたような描写を楽しむことができる機能です。
https://cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf24-105-f4-71/
広角端の24mm時かつMFにするとめちゃくちゃ寄れるといった機能です。
※Center Focus Macro領域から抜けるまでAFに戻すことはできません。ご注意ください。
マクロレンズいらずとまではいきませんが、このレンズを持ち出していて、接写したいとなったときに頼りになる機能です。定規を撮った写真のように周辺画質は犠牲となっています。
作例
クリックすると拡大します。リサイズしていない画像なのでデータ量にご注意下さい!
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