先日アップデートされたAdobe Camera Raw13.2にスーパー解像度という機能が追加されました。
スーパー解像度とはAIを活用してディティールの強化をして写真のピクセル数を倍にする機能
元の写真より解像感もアップするそうです。
これは使ってみなくてはということで、実際に過去に撮影した写真で試してみました。
スーパー解像度について
Camera Rawのスーパー解像度はAIにより写真のディティールの強化をすると共に、縦横のピクセル数を2倍、つまり画素数で言うと4倍にします。
例えば、2400万画素の写真に適用すると9600万画素!元の写真を破綻させずに1億画素に迫るピクセル数となります。
RAWデータはなんと500MBまで増大するものもありました。
実際に何処まで解像感がアップするのか、いくつかの作例で試してみました。
作例1 5D Mark Ⅳ+夜景
レンズ:EF24-70mm F4L IS USM
1枚目が元画像、2枚目がスーパー解像度を適用した画像です。
元画像は600×400でトリミングしました。スーパー解像度を適用した画像も同じ範囲をトリミングしましたが、ピクセル数が縦横2倍になるので、等倍ではありません。
拡大して見るとわかりますが、明らかにスーパー解像度を適用した方がくっきりしています。
作例2 5D Mark Ⅳ+風景
レンズ:EF70-200mm F4L IS USM
小さい画面でも葉の部分のディティールが変化しているがわかります。
作例3 5D Mark Ⅳ+近景
レンズ:Tamron SP 90mm F2.8 Macro VC USD
1枚目の方は幹の質感がもやっとしていたのが、スーパー解像度を適用した2枚目はくっきりとしていて、ディティールの強化がされているがわかります。
作例4 EOS M6 MarkⅡ+広角風景
もともと画素ピッチが小さく画素数が大きいEOS M6 MarkⅡではどうなるのでしょうか
レンズ:EF11-22mm F4-5.6 IS STM
スーパー解像度を適用した方がディティールは良くなっていますが、若干ノイジーな気もしますね。
元の写真が3250万画素なので適用するとなんと1億3000万画素になります笑
作例5 EOS M6 MarkⅡ+接写
レンズ:SIGMA 30mm F1.4 DC DN
この写真はとてもわかりやすいですね
紅葉の葉脈が後者の方がくっきりとしています。
作例6 EOS 7D Mark Ⅱ+接写
これまでは3000万画素クラスのカメラの写真でしたが、2000万画素のEOS 7D MarkⅡでも試してみました。
レンズ:EF70-200mm F4L IS USM
この写真も葉脈の部分に注目するとスーパー解像度を適用した方がくっきりとしています。
今回6パターンの写真を試してみましたが、変化の程度に違いはあれど、どれもディティールの強化がされ、くっきりとした写真になりました。
特に被写体をアップに撮った写真や文字などで変化がわかりやすかったです。
単純にちょっと解像感が足りないなあというときに使うとかなり有効だと思います。
次回はもっと画素数が小さくてもやっとしている昔に撮った写真で試してみたいと思います。
Adobe Camera RawはPhotoshopが利用できれば使うことができます。PhotoshopとLightroomがセットになったフォトプランがおすすめです。
コメント