バックアップをとっていないデータをついうっかり削除してしまったことはないでしょうか?
筆者は写真をよく撮りますが、カードが2枚入るカメラで片方にしか入ってない写真を間違えて消してしまったことが何度かあります。
こんな感じでストレージのエラーやミスでデータを消してしまった場合、最後の望みとなるのはデータ復元(ファイル復旧)ソフトです。
今回はデータ復旧ソフトEaseUS Data Recovery WizardをEaseUS(イーザス)ソフトウェア様よりご提供いただきましたので実際に使用してみてレビューをしたいと思います。
EaseUS Data Recovery Wizardの概要
イーザスソフトウェアとは?
2004年に設立され、中国に拠点を持つ会社です。
サービス展開は160カ国越え、利用者数は800万人、1.2億回越えのダウンロード数を誇りますので信頼の置ける会社です。
さらに、今回紹介するEaseUS Data Recovery Wizard Professionalは第30回Vectorプロレジ大賞の特別賞を受賞しており、優れたソフトとして第三者から認められています。
復旧率は97.3%!?
削除してしまったデータの復旧率は97.3%と業界唯一のデータ復旧ソフトです。
私はデータ復旧ソフトを利用したことがないのでこの時点では半信半疑でしたが、実際に私用してみたら良い意味で裏切られました笑
様々なファイル形式に対応
JPEGなどの画像データから音声、動画データ、PDFやエクセルなどドキュメントデータまで幅広いファイル形式に対応しています。
復元の際はフィルターをかけて目的のデータを探すことも出来ます。
試用版(Free)と製品版(Pro)の違い
無料で利用できる試用版と有料の製品版は復旧できるデータ量の違いのみです。
試用版:500MBまで(SNSシェアで2GBまで)
製品版:無制限(インストールは1ライセンスにつきPC1台まで)
それ以外の機能(データ復元の精度や操作など)は全く同じです。
ですので、まずは試用版を試してみてデータが復旧できるようであるなら製品版を購入するといった流れが良いのではないでしょうか
↓ダウンロードはこちら
今回は製品版(Pro)の提供をいただきましたが、機能自体は無料のものと同じと考えてください。
インストール時の注意点
上記のページにてイストーラーをダウンロードするとインストールがはじまりますがその時に注意点があります。
復元したいデータの上書きを防ぐためにインストール先は復元するドライブと別の場所にしましょう
インストールは非常に簡単で、「今すぐインストールする」→ダウンロード→「今すぐはじめる」をクリックすると復元したいドライブの選択画面になります。
公式操作ガイド:https://jp.easeus.com/tutorial/win-data-recovery.html
【検証】いざデータ復旧
今回は「USBメモリ」「SDカード」「外付けHDD」の3種類のストレージでデータ復旧を試したいと思います。
またデータはJPEG写真10枚、動画2つ、PDF2つ、CSVファイル2つ、テキストファイル2つ計18個のファイルと様々な種類のデータを試しました。
長くなりますので、簡単に見たい方は次の見出し「まとめ」をご覧ください。
USBメモリ
USBメモリはただの削除とWindowsにてフォーマットの2パターン行いました。
削除
データが入っているのを確認した後・・・
削除!!(ゴミ箱には入らず完全に削除されます)
確かにデータは消えて空き容量は最大まで増えています。
EaseUS Data Recovery Wizardの操作方法は非常に簡単で、インストール後起動するとすぐにこの画面になります。
復元をしたいドライブを選択し、右下のスキャンをクリックします。
画像はSDカードが選択されていますが、USBメモリは左側のローカルディスク(E:)です
スキャン時間はだいたい5分ほどかかりました。
削除されたファイルをクリックして見てみると・・・なにか見覚えのあるファイル名が・・・
試しにテキストファイルをプレビューしてみるとしっかりとデータが書き込まれています。
また、写真もちゃんと見えていますね
復元したいファイルを選択して、右下のリカバリーをクリックすると、復元するファイルを保存する場所を選択する画面になります。
復元するドライブ以外の場所を指定して、復元完了です。
復元したいファイルを探すときに画面上部のフィルターというボタンをクリックするとファイル形式や削除した時期などでソートすることができます。
復元したファイルと元のファイルを比較してみるとファイルサイズは全く同じになっています。
動画・写真・テキスト・PDF・CSV全てのファイルが完全に元に戻りました!
はじめてデータ復旧ソフトを使用しましたが、完全に元に戻ったので驚きました。
続いてははUSBメモリをフォーマット(クイックではない時間のかかるやつ)してからデータ復旧してみたいと思います。
フォーマット(クイックではない)
スキャン時間は5分ほどかかりました。
こちらは残念ながら全くデータが残っていませんでした。
Windowsのノーマルフォーマットは不良セクタのチェック以外クイックフォーマットと同じと聞きますが、物理フォーマットに近いのでしょうか?
次はSDカードに入れたファイルをカメラにてフォーマットしてから復元を試してみました。
これ以降は復元するドライブのスキャンまでの手順は省略します。
SDカード
標準フォーマット
まずはカメラ(Canon PowerShot G9XMarkⅡ)の標準フォーマットをしました。
ドライブのスキャンは7分ほどかかりました。
先ほどのUSBメモリと違ってファイル名が変わっています。
フィルター機能を用いて先ほど削除したデータを探しました。
JPEGデータに関しては今回入れたデータより前に削除したものが混じっていましたが、撮影した日付とファイル名が撮影したカメラの機種名っぽくなっていたあたりから見つけ出すことができました。
USBメモリと同じようにリカバリーを押して復元した結果・・・
削除された18個のファイルのうちCSVファイルは見当たりませんでした。
また、動画データは壊れてしまったようで再生が不可能でした。
それ以外の写真(JPEG)、PDF、テキストファイルはファイル名が消えてしまったものの問題なく復元できました。
物理フォーマット
スキャン時間は5分ほど
物理フォーマットをするとさすがにデータ復旧は不可能でした。逆に言うと、確実にデータを削除したい場合は物理フォーマットをする必要がありますね
次は大事なデータもよく入れておくであろう外付けHDDのデータ復旧を試してみます。
外付けHDD
HDDは現在も使用しているものですので、フォーマットはせず、データの削除のみ行いました。
手順はUSBメモリと同じですが、ゴミ箱に入ってしまうので、ゴミ箱のほうも空にしました。
スキャン時間は1時間で30%ほど進んだのでデータ量にもよりますがこのHDDでは3時間くらいかかりそうです。(目的のデータは復元できそうであったので途中でスキャンは中止しました)
削除したファイルが見つかり復元しました。
ゴミ箱に一旦入ったものをもう一度削除しているのでファイルは二重になっていました。
こちらはUSBメモリと同じく全てのファイルが完全に復元できました!
まとめ
USBメモリ 削除 | USBメモリ 通常フォーマット | SDカード フォーマット | SDカード 物理フォーマット | HDD削除 | |
ストレージ容量 | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB | 1TB |
スキャン 所要時間 | 約7分 | 約5分 | 約5分 | 約5分 | 推定3時間 |
スキャンした データ量 | 86.75GB | ほぼ0 | 3.6GB | ほぼ0 | 900GB |
JPEG復元 | ○ | × | ○ | × | ○ |
動画復元 | ○ | × | △ | × | ○ |
PDF復元 | ○ | × | ○ | × | ○ |
テキスト復元 | ○ | × | ○ | × | ○ |
CSV復元 | ○ | × | × | × | ○ |
ファイルの種類や環境にもよりますが、単に削除してしまっただけであれば完全にデータの復元が可能でした
フォーマットすると一部、完全には復元できないものもあるようです。
今回の検証結果から物理フォーマットを除くと97.3%の復旧率も納得がいきます
※今回は正常なストレージで使用してみましたが、故障やエラーによるデータ復旧はまた違った結果になるかもしれません
ソフトを使用した感想
良いところ
UIがシンプルで使いやすい
はじめてデータ復旧ファイル復旧ソフトなるものを利用しましたが、操作が非常にシンプルでわかりやすかったです。
はじめて利用する方やPCにあまり詳しくない方でもフォルダーやファイルの操作さえできれば簡単に使えますね
ただの削除であればほぼ復元可能
まとめをみるとわかりますが、筆者が試した場合ではただの削除であれば復旧率は100%でした。
間違って削除ボタン押してしまった!といった場合なら高確率でデータが戻ってくると思います。
無料で試せる
復元できるかもわからないのにお金を払うのは・・・という方のために無料版があります。
懐かしいデータも蘇る
半分余談ですが、物理フォーマットをしていなければ懐かしい写真なども見ることができました笑
気になるところ
ファイル名が消えてしまうことがある
おそらくどのソフトも同じだとは思いますが、ファイル名が消えたり違うものに置き換わったりしていて大量のファイルの復旧は見分けるのが大変そうです。
しかし、フィルター機能である程度は振り分けることができるので有効活用しましょう
容量が大きいと非常に時間がかかる
1TBのHDDで3時間ほどとストレージの容量が大きければ大きいほど時間がかかるようです。
まずは軽くスキャンするような機能があると良いですね。
(消えたデータが帰ってくればかかった時間など忘れてしまいそうですが笑)
まずは試用版で!
あっ消えてしまった!!といったときにまずは試用版を試してみてください
試用版↓↓
そして、復旧が見込めそうなら製品版(Pro版)を購入するといった形が良いのではないでしょうか
製品版↓↓
Amazonでもライセンスキーが購入可能です
パッケージ版もあります
以上、データ(ファイル)復旧復元ソフトData Recovery Wizardの紹介と実際に使用してみてレビューをいたしました。
普段写真を撮ったりPC作業をしたりとデータを扱う機会の多い筆者もこのようなソフトがあると心強いですね
最後までご閲覧ありがとうございました。
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