安価な大口径レンズKAMLAN FS 50mm F1.1 実写付きレビュー

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大口径MFレンズKAMLAN(カムラン) FS 50mm F1.1

中国のMachang Optical Co., Ltd.(瑪暢光電有限公司)のKAMLANブランドレンズで2019年1月25日に日本で発売されました。前回紹介の28mm F1.4レンズと兄弟的な存在です。

このレンズの特徴はやはりその開放F値!

なんとF1.1です!

サイトロンジャパン社で行っているKAMLANレンズのレンタルにてこのレンズをお借りし1日使った感想を記事にしたいと思います。

※現在はⅡ型も発売されています。この記事はⅡ型より軽量安価なⅠ型のレビューです。

使用カメラ:EOS M5

仕様

  • 焦点距離:50mm
  • 最大口径:F1.1
  • 最少絞り:F16
  • 絞りリング:無段階方式
  • 画角:31 度(APS-Cフォーマット)
  • レンズ構成:5 群5 枚
  • 最短撮影距離:50cm
  • フォーカス:マニュアルフォーカス(MF)
  • フィルターサイズ:52mm
  • マウント:Canon EF-M / Sony E / Fuji X / MFT
  • 寸法:56×59mm
  • 重量:約248g

このコンパクトな鏡筒にF1.1のスペックが特徴のレンズ

APS-C用かつMFだからこそ実現できたものと言えます。

同等スペックの他のレンズとなるとEF50mm F1.2Lなどの高級レンズや7artisansの50mm F1.1などがありますが、どんなに安くても5万円ほどしてしまいますが、このレンズは2万円台前半とバーゲンプライスです。

フルサイズ換算、キヤノンAPS-Cで約80mm、ソニーと富士フイルムAPS-Cでは約75mm、MFTだと約100mmとポートレートに適した画角となります。

実写テスト

F1.1の実力はいかに

各絞り値での周辺減光とボケの実写テストを行いました。手持ちでの撮影なので写っている範囲がずれているのはご了承ください。

周辺減光

晴天下での撮影でしたので、途中まで露出オーバーになってしまい現像時に明るさを調節しました。

※クリックすると拡大します

F1.1
F2
F2.8
F4
F5.6
F8
F16

開放ではかなりの周辺減光そして、ふんわりとした解像感でまさにオールドレンズ的な描写となりました。F2まで絞ると中心付近は急に解像度が増して、フィルム時代の50mmレンズっぽいですね。

周辺減光はF16まで絞っても若干残っていると思います。

また、周辺の写りはF16まで絞っても収差等が完全に消えておらず、できるだけ中心に被写体をもっていきたいところです。

絞りに応じて描写がかわる味のあるレンズです。

写真を見てお気づきの方も多いと思いますが、撮影してて一つ問題点が・・・

F4とF5.6の写真で特に顕著ですが、周辺減光とはまた違う写真上部が暗くなっています。(ムラがあるといえばわかりやすいかな)

最近は電子先幕シャッターというものがよく搭載されていますが、この電子先幕シャッターと大口径レンズ(特に望遠)を組み合わせて高速シャッターを切ると、ボケがかけたり写真にムラが生じる事があるそうです。

使用しているカメラEOS M5は調べたところ電子先幕シャッター専用機

シャッタースピーとはピーカンでしたので1/4000秒・・・

はい、見事に上記の現象が生じていました。

今までも50mm F1.8など使ってきて発生していなかったと疑問に思いましたが、電子接点がありレンズとカメラ間で情報をやりとりしていると発生を予防できるそうです。

今後オールドレンズやMF専用レンズを使用するときは気をつけなくてはいけないです。

次はボケのテストです。こちらは露光ムラは生じていません!笑

ボケ

F1.1
F2
F2.8
F4
F5.6
F8
F16

フルサイズいらなくなるボケ量!

最短撮影距離付近で撮影したのもありますが、見事なボケです。開放F1.1ではとろけるようなボケとふんわりとした描写

F1.1は伊達ではありません。「大口径レンズは正義」

F4まで絞れば花びらもしっかりと解像するようになります。

F8まで絞っても背景がうるさすぎることもなく、滑らかなボケ味を維持してくれています。

実際に使ってみて

使用感

・絞りリングが重い

KAMLAN 28mm F1.4と同じですが、クリック感のない絞りは良いのですが、その絞りリングがかなり重く指が結構疲れました。

これは使えば使うほど軽くなると思いますが、もう少し軽くしてほしかったところです。

(無段階のため勝手に絞りが変わるのを防ぐためなのでしょうか)

・開放でのピント合わせは大変

この明るさのレンズなのでもちろん被写界深度は激浅です。拡大してやっとピントを合わせたと思ったら少し動くだけでずれてしまいます笑(技量が足りないだけ←)

・質感は良い

オール金属製、ガラスの塊ということで所有欲は満たしてくれる品です。

とくにガラスの塊感はすごいですね

前玉はレンズ全体のサイズからすると非常に大きい

オールドレンズ的描写

開放ではふんわりとした描写、絞っていくとだんだんとキリッと解像感が増していく。

フィルム時代の標準レンズの標準的な写り方でしたが、このレンズにも言えます。

(さらにどんなに絞っても周辺は収差が残っている)

換算80mmとポートレートに最適な画角ですが、開放F1.1で撮るポートレートは幻想的な写真になるのでしょうね

逆光では不思議なフレアの出方です。

開放ではイメージセンサが焼けそうでしたので撮れませんでしたが笑

他のレビューを見ますと盛大にゴーストやフレアが出るようですね

ボケが最高

何度も言いますがボケが最高です。

この写真を見てもピンとが合った被写体が溶けるようにボケてくれますね。

サイトロンジャパン社のレンズレンタル

今回レビューしたレンズはサイトロンジャパン社のレンタルサービスを利用しました。

当日返却なら無料という素晴らしいサービスです。

詳しくはサイトロンジャパンオンラインショップのページへ

サイトロンジャパンオンラインショップ

お貸し頂きありがとうございました。

購入場所や価格は?

サイトロンジャパンが正規輸入店となっていますが、Amazon等でも販売しております。

価格は予想市場価格25000円(税別)ですが、2万円台前半で販売されているようです。

以上KAMLAN FS 50mm F1.1のレビューでした。

同時発売28mm F1.4はこちら


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