約280gの小型ボディにAPS-Cセンサーと28mm F2.8のレンズを搭載したコンパクトデジカメFUJIFILM XF10
普段の持ち歩きやいわゆるスナップに最適な一台です。
2018年の発売からやや時間は経ちましたが、 長年キヤノンユーザーからの視点もかねてレビューしていきたいと思います。
XF10の概要
X-T100などに使われている2424万画素のAPS-Cセンサー搭載のコンデジです。
レンズは28mm F2.8の単焦点レンズで、画質はXシリーズのミラーレスとほぼ同等だと思われます。
次の外観で詳しく紹介しますが、このサイズでAPS-Cの高画質が楽しめる(そして安い)というのが大きなポイントの一つでしょう。
RICOHのGRⅢと立ち位置が重なりますが価格は倍以上GRの方が高いです。
XF10の外観
クリックorタップすると拡大します
今回はブラックボディを購入しました。
ボディ正面はおそらく金属製でコンパクトながらもがっちりとした質感です。
ボタン類はXシリーズの中では少なめで操作系はX-T200やX-A7に近いものとなっています。
また、ストラップが付属していますが、コンデジによくあるちゃっちいストラップではなく、しっかりとした革製のストラップで追加で買う必要はないですね。とても好印象なポイントの一つです。
作例とともにレビュー
良いところ
画質
画質に定評があるFUJIFILMのAPS-Cカメラそのままの写りです。
センサーは通常のベイヤーセンサーですが、レンズの写りの良さも相まってこのサイズ感でここまで写るのかと驚かされました。
フィルムシミュレーションもはじめて使いましたが、色の出方が本当に良いですね。
クロップ撮影もそこまで画質は悪いと思わず日中の明るい場所ではかなり使えると思います。
28mm、35mm、50mmの並びは最強です。
クロップやフィルムシミュレーションの比較は別記事で詳しく紹介する予定です。
寄れる
最短撮影距離は約10cm
明るいレンズではありませんが寄ればボケも作り出せます。
F2.8開放で撮影するとボケも良い印象で玉ボケもそこまで悪くないですね。
操作性
このコンパクトサイズでも3ダイヤルとジョイスティック搭載とミドルクラス並のダイヤルの多さです。
ボタンこそ少ないですが、絞りや露出補正がダイレクトに変えられるので操作性はかなり良いですね。
※ジョイスティックは反応が遅めです・・・
気になるところ
AFが遅い
発売当初から言われていますが、AFははっきり言ってしまうと遅いです。
このカメラにはスナップモードがあり、2m以上もしくは5m以上のパンフォーカス設定が行えます。
パンフォーカスにしてしまえばピント合わせの時間がなくなりますので、どんどんスナップ撮影をしたい場合はこのモードにするのもありかもしれません。
レスポンスも悪め
全体的なレスポンス(シャッターの反応やボタンの反応、次の撮影までの時間など)も遅めです。
少しでも早くしたい場合は電源設定でハイパフォーマンスをONにすると多少はキビキビと動くようです。
レンズキャップ
コンパクトを売りにしていますが、レンズキャップは外付けです。なくさないように注意しましょう。(自動カバーがついていたら最高だった)
どんな人におすすめ?
ミラーレスや一眼レフを持っている人のサブカメラや普段の持ち歩き用におすすめではないでしょうか
実際に私も、広角単焦点のついたコンパクトなカメラが欲しいと思っており購入した口です。(キヤノンのAPS-Cカメラに換算28mm単焦点がないというのもあり・・・)
ダイヤルの多さからも中級機以上を使っている方でも違和感なく使えると思います。
逆に初めてカメラを買う方でコンデジを選ぶ場合は他のカメラの検討もありかもしれません。
価格は?
発売から2年、市場在庫のみになっているようで大手のショップの掲載はなく、価格は高騰気味です。
中古や時々安いお店が出てくるのでそのタイミングで購入するのが良いと思います。
(このカメラ、販売終了してから人気が出てくるタイプか!?)
中古だと3万円台から購入できます。(2020.8現在)
はじめて富士フイルムのXシリーズを使用しましたがフィルムシミュレーションの楽しさやJPEG撮って出しの良さは評判通りでした。(ミラーレスが欲しくなってしまう)
以上、FUJIFILM XF10のレビューでした。
コメント