キヤノン EOS Kissシリーズはキヤノンのレンズ交換式カメラ(一眼レフ・ミラーレス一眼)の入門機に位置し、はじめてカメラを買う方にとてもおすすめのシリーズです。
EOS Kissシリーズは現在(2019.11)5機種がラインナップされており、どのカメラを買えばいいかわからない!という方も多いのではないでしょうか
この記事ではEOS Kissシリーズ5機種それぞれの特徴などをを紹介していきますので、カメラの購入に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
発売中の機種一覧
デジタル一眼レフカメラ
・EOS Kiss X10
・EOS Kiss X9i
・EOS Kiss X9
・EOS Kiss X90
ミラーレス一眼カメラ
・EOS Kiss M
EOS Kissシリーズは一眼レフが4種類、ミラーレス一眼が1種類あります。
どのカメラもはじめてカメラを買った人でも使いやすいようにオートモードや操作の説明の表示など操作面で初心者に優しい設計になっています。
入門向けですが画素数や最新の画像処理エンジン採用など画質は上位機種に負けず劣らずです。
比較表
基本的な仕様を表にしました。赤字で書かれているところは5機種の中で優れている部分になります。
EOS Kiss X10 | EOS Kiss X9i | EOS Kiss X9 | EOS Kiss X90 | EOS Kiss M | |
発売時期 | 2019.4 | 2017.4 | 2017.7 | 2018.3 | 2018.3 |
価格 (最安値) 2019.11現在 | 86,000円~ (標準ズームキット) 100,000円~ (Wズームキット) | 80,000円~ (Wズームキット) | 64,000円~ (Wズームキット) | 57,000円~ (標準ズームキット) | 80,000円~ (標準ズームキット) 90,000円~ (Wズームキット) |
画素数 | 約2410万画素 | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 約2410万画素 | 約2410万画素 |
画像処理エンジン | DIGIC8 | DIGIC7 | DIGIC7 | DIGIC4+ | DIGIC8 |
測距点 | 9 | 45 | 9 | 9 | 143 |
ISO感度 | 100~25600 | 100~25600 | 100~25600 | 100~6400 | 100~25600 |
連続撮影速度 | 5コマ/秒 | 6コマ/秒 | 5コマ/秒 | 3コマ/秒 | 10コマ/秒 |
液晶モニター | 3インチ104万ドット | 3インチ104万ドット | 3インチ104万ドット | 3インチ92万ドット | 3インチ104万ドット |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
サイズ[mm] 幅 × 高さ × 奥行 | 122.4 × 92.6 × 69.8 | 131.0 × 99.9 × 76.2 | 122.4 92.6 69.8 | 129.0 × 101.3 × 77.6 | 116.3 × 88.1 × 58.7 |
重さ | 約449g | 約532g | 約453g | 約485g | 約387g |
重さはいずれもブラック
※EOS Kiss X9はまもなく販売終了となります
購入する際のポイント
サイズと重量
はじめてカメラを購入する方は一番重視すべきポイントはサイズと重量
せっかく買ったカメラも重くて持ち出さなくなってはもったいないです。
EOS Kissシリーズはどのカメラも軽量ですが、その中でも若干の違いがあります。
また、サイズによってカメラの持ちやさ保持しやすさが違うのでこれは是非店頭で手に取って確かめてみてください。
5機種の中で最も軽量コンパクトなのはEOS Kiss Mです。
ファインダーの形式
EOS Kiss MはEVF(電子ビューファインダー)、それ以外はOVF(光学式ファインダー)を搭載しています。
EVFは背面のモニターがそのままファインダーについたもので、OVFはレンズから入ってきた光をミラーによって反射させてファインダーに写しだしているためほぼ目で見たままの景色が映ります。
どちらも一長一短ですが、EVFの方が情報量が多く撮影前にどのように撮れるかがイメージしやすいですが、やや表示にラグがあります。
その点OVFは見たままの景色なので表示のラグはありません。
動画
最近は4Kが話題になっていますが、現行のEOS Kissシリーズで4K動画に対応しているカメラは・・・
・EOS Kiss M
・EOS X10
の2機種です
他3機種はフルHD60pに対応しています。
4Kテレビでできる限り綺麗な動画を楽しみたい方は4K動画に対応しているカメラを選ぶと良さそうです。
通信機能
今となっては欠かせないWi-FiやBluetooth
Wi-Fiは今回紹介している5機種全てについています。
また、BluetoothはEOS Kiss X90以外は対応しています。
動体撮影能力
運動会や鉄道・飛行機、鳥などを撮影する方にとっては動体撮影能力は重要なポイントです。
連写速度やAFポイントなどを考えて動体撮影に強いEOS Kissは以下の順になります
EOS Kiss X9i>EOS Kiss M>EOS Kiss X10=EOS Kiss X9≧EOS X90
EOS Kiss X9iはEOS 90Dとおなじ45点のAFポイントを搭載し、ファインダーでのAF能力はEOS Kissシリーズの中でトップクラスです。
また、EOS Kiss Mは143のAFポイントと10コマ/秒の連写が魅力ですが「一眼レフ×45点AF」の動体撮影能力にはやや劣るかなと言ったところです。
あくまで5機種のなかで動体撮影に強いカメラを比較しただけであり、どのカメラも使い方に慣れれば十分に動きものに対応できる能力を持っています
各カメラの特徴・おすすめポイント
コンパクト高性能EOS Kiss X10
先代のEOS Kiss X9からさらに軽くなったEOS Kiss X10は現在EOS Kissシリーズの中で最新機種となっています。
DIGIC8やライブビュー撮影での瞳AFなど最新の技術を詰め込んでいます。
ファインダー撮影時にAFポイントが9点とかなり古いタイプなのがデメリットでしょうか
発売からまだ時間が経っていないため価格が高めですが、今後ロングセラーが期待できるカメラです。
一眼レフが良いけど最新の機能と軽さも捨てがたいといった方におすすめのカメラです。
ハイスペックKiss EOS Kiss X9i
2年半前の機種となりましたが「i」がつくEOS Kissシリーズのなかでも上位のカメラです。
45点のAFポイントを搭載しておりEOS 80Dや90Dなど上位機種に迫る性能です。
価格も落ち着いてきましたので、特に運動会などで動体撮影をするという方におすすめのカメラです。
コスパが良いEOS Kiss X9
EOS Kiss X10が出て型落ちとなりましたが、かなり安くなりコストパフォーマンスはトップクラスです。
ファインダーでのAFが若干心配な面もありますが、基本的な性能は必要十分なのでできる限りリーズナブルに一眼レフが欲しい方におすすめです。
低価格が魅力のEOS Kiss X90
EOS Kissシリーズの廉価版に位置するEOS Kiss X90
他の機種に比べるとややスペックは劣りますが撮れる写真はほぼ変わりありません。
低価格が魅力ですが、個人的にはこのカメラを選ぶならEOS Kiss X9の方が良いかなと思います。
唯一のミラーレスEOS Kiss M
現在最も売れているAPS-Cミラーレス「EOS Kiss M」
非常にコンパクトなボディに4K動画や10コマ/秒の連写、瞳AFなどかなりの高性能なカメラとなっています。
EOS Kissシリーズの中では唯一、ミラーがなくファインダーが電子式の「ミラーレス一眼」です。
一眼レフに比べて交換レンズも小型軽量のものが多いので、コンパクトにまとめたい方におすすめのカメラです。
またEOS Kiss Mにはサイレントシャッターが搭載されているため発表会など音が立てられない場所でも活躍します。
5機種もあると非常に悩んでしまいますが、逆に言えば自分に合ったカメラの選択肢が多いということです。
是非お気に入りのカメラを購入し良き写真ライフをお楽しみください!
以上、EOS Kissシリーズの比較記事でした。
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