気象予報士試験難しいですよね・・・
なんと言っても合格率約5%の国家資格です。
気象予報士の講座等を受けている方もいらっしゃるかもしれませんが、このページを見ている方は独学で勉強している方が多いのではないでしょうか
これから試験をはじめて受けるが何をしていいかわからない、なかなか試験に合格できないという方向けに、ほぼ独学で合格した私が実践した学習方法を紹介したいと思います。
この記事は「気象予報士・学科試験」です。実技試験は以下のリンクから
気象予報士試験の概要はこちら
※あくまで私個人が実践した勉強法で、人それぞれにあった学習のしかたがあります。この記事は参考程度にしていただけたらと思います。
数ある気象予報士関連の記事の中からこのブログを閲覧いただきありがとうございます。
勉強・受験手順
実技試験の記事と同じ内容です
学科試験の免除制度を有効活用します!手順は至ってシンプル
まずは学科試験の合格を目指す(実技試験の勉強も忘れずに)
↓
↓ 5ヶ月〜1年(2回分学科試験の受験が免除)
↓
実技試験に合格
学科試験の免除制度を利用し複数回に分けて受験するのが一番負担が少なく、試験にも全力で臨めると思います。
気象予報士試験は午前に学科試験、午後に実技試験がおこなわれますが、朝から試験を受けていて、午後からさらにきつい実技試験を受けるとなるとそう集中力が持つ人はいないと思います。
学科試験が免除され、実技試験だけを受ければ午後の試験に全力投球できるわけです。
※試験を複数回受けるため、受験費用が高くついたり、合格までに時間がかかるデメリットはあります。まあそもそも1発合格ってかなり難しいですが・・・笑
学科試験の学習のイメージ
学科試験の勉強法
テキストをしっかり読む・書く
独学の場合は参考書を買って読む・書くこれが基本(そんなのあたりまえだ←)
よく気象予報士になるには「一般気象学」という本が理解できないと合格できないぞ〜と言われることもありますが、私は必要ないと考えています。
これは内容が非常に難しく(理系大学レベル?)この本を勉強する時間があったらもっと気象予報士試験の合格のための勉強をした方が効率が良いからです。
(もちろん一般気象学をしっかり理解すれば学科試験は余裕になると思います)
まずはテキストを1周してください。ここではあまり時間をかけないことをおすすめします。
まとめるのが好きな人はノートに内容をまとめたり、書くのが嫌いな人はじっくり読み込むなど(実技試験は「書く」が基本になるのでノートにまとめるのをおすすめします)
物理法則などはとにかく覚えてしまうのも一つの手段です。
おそらく、一般知識では大気の熱力学や力学、専門知識では数値予報あたりが一番やっかいになるのではないでしょうか
このブログでも今後記事を作成する予定ですが、今は用意できないので、身近に物理や数学に詳しい人がいれば聞く、テキストで理解しきれない部分はネットで調べる等してください。
問題集を解く
オリジナリティがあるのはここかなと思います
おすすめの問題集で紹介したものを参考にまずは一冊全て解いてみてください。
(大変ですが頑張って笑)
そして、分野ごとに正答率を出してください
例)大気の構造 8/12問→67%
大気の熱力学 5/20問→25%
降水過程 6/15問→40%
こうやっていくと、正答率が低いものが出てきますね。それが苦手な分野です。
その苦手な分野を中心にテキストで復習してみてください。
一通り復習が終わったら、もう一度問題集を全て解いてみましょう。
そして、さきほどのように分野ごとに正答率を出してください。
1回目よりは正答率が上がるとおもいます。これを繰り返して大体70%以上
全問正解の分野もいくつか出るようになればオッケーです。
※時間が無い方・・・専門知識は比較的覚える内容が多く、次の手順で結構解けるようになります。なので少なくとも一般知識は全て解くことをおすすめします。
テキストを繰り返し読む&過去問を解く
過去問
過去問は試験日の1ヶ月前くらいから(余裕があれば2ヶ月前)解いて、実際の時間感覚や問題の傾向をつかむために利用します。
過去問をとにかくやれと書かれていますが、過去問は答えのみで解説がない(解説されている書籍が売られていますが、高い)ので頼りすぎもも良くないかなと言う個人の思いです。
過去問は気象業務支援センターで入手できます。
テキストを繰り返し読む
試験日が近づいてきたらテキストを繰り返し読みます。目安は1ヶ月前
これがオリジナル②
とにかく時間のある限りテキストを繰り返し読んでください。
目安は10週以上笑
小説を読む感覚で
これを試験日の2日前まで行うとテキストの内容や用語が頭にすり込まれます。
なぜ2日前かというと私はいつも試験の前日はリフレッシュと頭を休めるために、ほとんど勉強をしません。これは個人差がありますので、直前まで勉強しまくってそのノリで試験にのぞむ方がイケるっていう人も多いかと思います。
法規について
学科試験一般知識の最後の方に出題される法律問題
意外と配点が高く、暗記問題なので勉強すればするほど点数が上がる分野です。
ということで、試験勉強をはじめた頃からコツコツと覚えていくことをおすすめします。
おすすめ参考書・問題集
販売を終了してしまっているものもありますが、中古含め紹介します。
(リンクは全てAmazonです)
初学者向け
まったく気象に触れたことのない人向けです。最終的には「気象予報士試験」用のテキストが必要になります。
・図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図
・史上最強カラー図解 プロが教える気象・天気図のすべてがわかる本
おすすめ参考書
・気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉
・気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科専門知識編〉
一般と専門で2冊に分かれておりかさばりますが一番わかりやすい参考書だと思います。
・ドンドン解ける気象予報士合格テキスト (中古)
古いので追加知識が必要ですが私がメインで学習したものになります。
問題集
・'15-'16年版 ひとりで学べる! 気象予報士試験 完全攻略問題集(中古)
古い本で新版も出ていませんが中古で安くありましたらおすすめです(私はこれを使いました)
・気象予報士試験精選問題集(2018年度版)
筆者の気象予報士試験の経歴
・平成27年度第2回気象予報士試験
学科試験:一般知識・専門知識合格
・平成28年度第1回気象予報士試験
実技試験:不合格
・平成28年度第2回気象予報士試験
実技試験:合格
平成29年3月22日「気象予報士」登録 → 気象予報士になりました!
気象予報士試験は合格率こそ低いものの、勉強すれば誰でも取れる資格です。このブログを閲覧いただき少しでも合格へ近づくことが出来たら幸いです。
コメント
気象予報士の勉強を始めたばかりなのですが、参考書だけだとどうしても理解が難しい現象が出てくるのですが図や絵がなくて分かりにくいです。図説的なものを買った方がいいですかね…
コメントありがとうございます!
確かに図や絵がない参考書もありますよね・・・
やはり図があった方がイメージしやすいので「図解」などと書かれた本を買った方が良さそうです。(内容は書店等で確認してください)
あとはネットでも気象現象の解説などが多くあるのでそちらも活用すると良いかもしれません。
(参考)気象予報士試験解説のYoutube
丁寧な説明ありがとうございます!
来年8月に受験しようと思っています。今月で一般知識を1周読み終わる予定です。次は専門知識なのですが、その2つを読み終わり次第問題集を解いた方がいいですか?それとも確実に頭に全部叩き込んでから解いた方がいいですか?
一度問題集を解いた方が実感がわくと思います。
勉強方法は人それぞれですが、問題集を解いてわからないところを参考書で復習というのを繰り返して覚えていくのを私はおすすめしています。
8月に受けられるなら1月の試験の問題が公開されたら一度それを解いてみるのも良いかもしれません!
ありがとうございます。頑張ります!