2018年に旧型レンズから約12年が経ち発売された「EF70-200mm F4L IS Ⅱ USM」
前々回は外観中心のレビュー、前回は描写テストを行いましたが、最終レビューをしたいと思います。
3週間ほど使用してみて作例付きの感想を中心にAFテストなども交えて最終的に買い換えや購入する価値はあるのかどうかも考えていきます。
使いやすさ向上
描写の繊細さからか立体感が増した
手ぶれ補正の向上、最短撮影距離の短縮によってより使いやすい望遠レンズになりました。
特に最短撮影距離の短縮による撮影倍率のアップは花をメインに撮る私にとっても大きなメリットとなりました。
マクロレンズには敵いませんが、場所がとれれば十分花を大きく写すことができます。
また、AF関連も体感ではありますが、よりAF向上し思ったところにピントが合うようになりました。
さすが白レンズ
文句なしの描写
ボケはまあまあ
気になる玉ボケですが、さすがに開放では画像の周辺部がレモン型になってしまいます。
この口径食は思っていたより大きい印象でした。
ズームレンズですのでボケにそこまで期待はしてはいけませんが、玉ボケを気にする方にとってはこのレンズの弱点ですね
F8まで絞るとややレモン型が残りますがだいぶ解消します。
また、F8.0まで絞っても円形絞りと9枚の絞りバネのおかげで丸を保っています。
旧レンズとAF速度比較
70mmと200mmでのAF速度を比較しました。
もともと旧レンズは非常に早いAFで有名でしたので、最短撮影距離が短くなりレンズの移動距離が増した新レンズのほうがややゆっくりなAFとなりました。
ただし、体感として歩留まりは新レンズのほうが良いです。
買い換えは?旧レンズとどちらが良い?
私自身もⅠ型旧レンズのフォーカスリングが調子悪くなってしまい修理か買い換えかを検討しているところでこれは非常に重要なものです。(モニターに応募したのは買い換えるかどうかを検討するためという理由もあります)
まず、新規購入の場合
お金があれば「新レンズ(Ⅱ)」を絶対おすすめします。
理由は以下の通り
・旧レンズはAFまわりの故障が多い
・新品での価格差を考えると新レンズのほうがメリットが多い
・5D4の3000万画素でも余裕を感じたので今後の高画素化にも耐えうる
特に最短撮影距離の短さから花を撮影する方は新レンズのほうが圧倒的に良いと思います。
また、逆光耐性も上がっているというのも忘れてはいけません。
予算がきつい場合は旧レンズ(中古含む)でも良いですが、いまではEF70-300mmという隠れLレンズもありますのでそちらも検討したほうが良いかもしれません。
次に、旧レンズ(IS Ⅰ型)から買い換える場合
これは非常に悩ましいところです。私の場合はいまのところ旧レンズを修理して使用する方向で考えています。(お金がきついというものありますが・・・)
理由としては・・・
・5D4で使用する場合は解像度は大差ない(さらに高画素だとわかりません)
・花をアップで撮ることに関してはマクロレンズを使用
・旧レンズの下取り額を引いた場合でも10万円を超える(2019.6現在)
・「AF速度」に大差はない
新レンズF4L IS Ⅱは非常に良いレンズでしたが、買い換える衝動を私に与えることはありませんでした。
私個人では買い換えはしない方向ですが、予算が十分で旧レンズのAFの心配があったり、逆光での撮影が多いなど新レンズの利点を生かせる場合は買い換えするとより良い撮影ができるのではないかと思います。
以上、「EF70-200m F4L IS Ⅱ USM」のレビューを完結いたします。
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