本格的なカメラが欲しいけど、重たくて大きいのは避けたいという方に小型・軽量を追究したカメラをまとめました。
今回は、各センサーサイズごとに重量が軽い順に紹介します!
センサーサイズと重量
デジタルカメラはフィルムの代わりにセンサー(撮像素子)でレンズから入ってきた光を受け取り、画像へ変換します。(人間で言う網膜)
レンズ交換式のミラーレス一眼カメラはそのセンサーサイズは様々で、現在では小さい順に「フォーサーズ(マイクロフォーサーズ)」、「APS-C」、「フルサイズ」、「中判」が存在します。
※中判カメラは大きい&高いなので今回は除く
センサーサイズが大きくなるほど、カメラ本体やレンズが大きくなる傾向があります。
画質は基本的にセンサーサイズが大きい方が良いですが、旅行の記録などであればマイクロフォーサーズでも十分すぎるくらいです。
夜間の撮影や暗い室内ではフルサイズなどが有利になってきますね
今回はそのセンサーサイズごとに分けて小型・軽量のカメラをまとめてみました。
※条件は2017年以降に発売されたカメラです
※価格は2020年3月現在
マイクロフォーサーズ
マイクロフォーサーズはレンズの小ささやカメラ本体の軽さが特に優れています
Panasonic LUMIX GF9 239g
画素数 | 1600万画素 |
撮影感度 | ISO200~25600 |
撮影枚数 | 210枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 239g |
標準ズームレンズ | 70g |
価格 | 45,000円前後(Wレンズキット) |
今回紹介のカメラの中で最も軽量なLUMIX GF9
後継機が出て型落ちとなりましたが、価格の安さも魅力です。
標準ズームレンズはパンケーキタイプで、コンデジ感覚で持ち運ぶことができます。
Panasonic LUMIX GF10 240g
画素数 | 1600万画素 |
撮影感度 | ISO200~25600 |
撮影枚数 | 210枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 240g |
標準ズームレンズ | 70g |
価格 | 70,000円前後(Wレンズキット) |
GF9の後継機で夜景セルフィーモードやビューティー効果などオート機能がさらに充実して、気軽に撮影できるようになったのが特徴です。
カメラの重さも1gしか変わっておらず、小型軽量性は特に優れています。
OLYMPUS PEN E-PL9
画素数 | 1600万画素 |
撮影感度 | ISO100~25600 |
撮影枚数 | 350枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 332g |
標準ズームレンズ | 93g |
価格 | 65,000円前後(Wズームキット) |
こちらも、後継機が出て型落ちとなりましたが、価格の安さが魅力です。
標準ズームレンズはパンケーキタイプで100gを切るのでレンズを付けた状態でも500mlペットボトルより軽いです。
一回の充電で350枚撮影できるのでバッテリーの持ちも小型のカメラにしては良い方です。
OLYMPUS PEN E-PL10
画素数 | 1605万画素 |
撮影感度 | ISO100~25600 |
撮影枚数 | 350枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 332g |
標準ズームレンズ | 93g |
価格 | 96,000円前後(Wズームキット) |
E-PL9の後継機でオートモードが充実しておりカメラに詳しくなくても簡単に綺麗な写真が撮れます。
現時点では基本的な性能に大きな差が無いE-PL9の方がお得ですが、良くまとまったカメラですので、価格が落ち着いてきたら人気が出てくると思います。
APS-C
デジタル一眼レフ時代から長い歴史のあるAPS-C
(筆者個人的な意見としては画質とサイズがちょうどバランスが良いのはAPS-Cだと思っています)
Canon EOS M200
画素数 | 2410万画素 |
撮影感度 | ISO100~25600 |
撮影枚数 | 315枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 262g |
標準ズームレンズ | 130g |
価格 | 80,000円前後(Wレンズキット) |
EOS Kiss Mが人気なEOS Mシリーズのエントリーモデル。
ミラーレスの中でもトップクラスの小型軽量性を備えています。
タッチでの操作中心でスマホ感覚で撮影もできますので、はじめてカメラを買う方も安心です。
レンズはパンケーキタイプではないですが、かなり小さく軽いです。また、Wレンズキットに付属しているEF-M22mm F2 STMというレンズはパンケーキタイプで画質も良くおすすめです。
FUJIFILM X-A7
画素数 | 2424万画素 |
撮影感度 | ISO200~12800(51200) |
撮影枚数 | 270枚 |
モニタ | バリアングル |
重量 | 271g |
標準ズームレンズ | 135g |
価格 | 70,000円前後(レンズキット) |
FUJIFILMのエントリーモデルX-A7
FUJIFILMのカメラはJPEG撮って出しの綺麗さが評判ですね。
センサーは通常のベイヤー配列ですが、フィルムシミュレーションなど伝統の機能はしっかりとついています。
また、小型カメラには少ないバリアングル搭載も魅力の一つです。
FUJIFILM X-E3
画素数 | 2430万画素 |
撮影感度 | ISO200~12800(100-51200) |
撮影枚数 | 350枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 287g |
標準ズームレンズ | 135g |
価格 | 65,000円前後(レンズキット) |
FUJIFILMの中級ミラーレスカメラX-E3
中級クラスなのに本体重量は300gを切っています。さらにこのカメラはファインダーが内蔵されており、本格的な撮影も可能です。
レンズキットはワンランク上のレンズが付属しています。より軽いXC15-45mmにしたい場合は別々に購入しましょう。
APS-Cミラーレスの中では現状一番のおすすめです。
FUJIFILM X-T200
画素数 | 2424万画素 |
撮影感度 | ISO200~12800(100-51200) |
撮影枚数 | 450枚 |
モニタ | バリアングル |
重量 | 321g |
標準ズームレンズ | 135g |
価格 | 95,000円前後(レンズキット) |
一眼レフスタイルのエントリーモデルX-T200
2020年3月にX-T100の後継機として発売されました。
センサーはX-A7と同じものを用いていると思いますが、一眼レフスタイルのカメラにしたい場合はコンパクトかつ軽いのでおすすめです。
現状はX-E3の方がコスパは高いです。
SONY α6100
画素数 | 2420万画素 |
撮影感度 | ISO100~32000(51200) |
撮影枚数 | 420枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 352g |
標準ズームレンズ | 116g |
価格 | 95,000円前後(レンズキット) |
ミラーレスパイオニアのSONYから出ているエントリーミラーレスα6100
圧倒的なAF性能を持っており、動体撮影にも十分通用します。
動くものを多く撮る方は一つの選択肢として良さそうです。
標準ズームレンズはパンケーキタイプなのでレンズを厚さもそこまででなく、鞄の中などにも収まりやすいです。
Canon EOS Kiss M
画素数 | 2410万画素 |
撮影感度 | ISO100~25600(51200) |
撮影枚数 | 235枚 |
モニタ | バリアングル |
重量 | 354g |
価格 | 70,000円前後(レンズキット) |
エントリーモデルと言えばキヤノンのEOS Kissシリーズ
より小型モデルのEOS M200よりは大きいですが、レンズの軽さも相まって、とてもコンパクトなシステムです。
一眼レフスタイルのカメラが良いという方は現状X-T200より安いのでおすすめですね。
フルサイズ
最近はフルサイズミラーレスが勢いを増しており、高性能化と小型化の両方向に分かれてきていると感じます。
持ち運びを楽にしたいけど画質も譲れないという方向けに小型・軽量フルサイズミラーレスを紹介します。
SIGMA fp
画素数 | 2460万画素 |
撮影感度 | ISO100~25600(6-102400) |
撮影枚数 | 280枚 |
モニタ | 固定 |
重量 | 370g |
標準レンズ(単焦点) | 215g |
価格 | 200,000円前後(ボディ単体) |
カメラ界隈を驚かされたレンズメーカーSIGMAから発売されたfp
2020年3月現在世界最小・最軽量のフルサイズミラーレス
その小さなボディからは本当にフルサイズミラーレスなのか疑ってしまうほどです。
かといって性能は妥協しておらず、プロレベルの動画撮影や高画質な写真の撮影が可能です。
こちらのカメラはレビューをしていますので是非ご覧ください(以下リンク)
Canon EOS RP
画素数 | 2620万画素 |
撮影感度 | ISO100~40000(50-102400) |
撮影枚数 | 250枚 |
モニタ | バリアングル |
重量 | 440g |
標準ズームレンズ | 395g |
価格 | 130,000円前後(ボディ単体) |
キヤノンのフルサイズ版Kissとも言われているEOS RP
2020年4月発売予定24-105mm IS STMの登場により、レンズを含めたフルサイズミラーレスとしてはトップクラスの小型・軽量なカメラになることが予想されます。
価格の安さもポイントの一つ
SONY α7 Ⅲ
画素数 | 2420万画素 |
撮影感度 | ISO100~51200(50~204800) |
撮影枚数 | 710枚 |
モニタ | チルト式 |
重量 | 565g |
標準ズームレンズ | 295g |
価格 | 230,000円前後(レンズキット) |
元祖フルサイズミラーレスα7の3代目
さすがにこのクラスでは500gを越えてきますが、SONYのフルサイズミラーレス(2017年以降発売)としては最軽量なので取り上げました。
今回フルサイズミラーレスは3機種紹介しましたが、性能はα7Ⅲがぶっちぎりです。
カメラの重量一覧
機種名 | 重量 | 標準ズームレンズ を含めた重量 | 内蔵EVF |
GF9 | 239g | 309g | なし |
GF10 | 240g | 310g | なし |
E-PL9 | 332g | 425g | なし |
E-PL10 | 332g | 425g | なし |
EOS M200 | 262g | 392g | なし |
X-A7 | 271g | 406g | なし |
X-E3 | 287g | 422g | あり |
X-T200 | 321g | 456g | あり |
α6100 | 352g | 468g | あり |
EOS Kiss M | 354g | 484g | あり |
SIGMA fp | 370g | 585g※ | なし |
EOS RP | 440g | 835g | あり |
α7Ⅲ | 565g | 960g | あり |
※単焦点レンズ
レンズを含めるとマイクロフォーサーズの軽量性は特出しています。
もちろん重さやサイズは重要ですが、手に持って使いやすいかどうかも重要ですので、店頭などで実際にカメラを持ってみることをおすすめします。
以上、2020年3月現在小型軽量に優れたカメラの特集でした。
コメント