【花火撮影】夏の風物詩花火を撮ろう。設定や撮影方法を紹介

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夏といえば「花火」ですね。

花火の撮影となると難しいイメージが付き纏うものです。

筆者は写真をはじめて7年近くが経とうとしていますが、花火撮影歴は6年

とはいっても1年で撮影できる回数は5回ほどなのでまだまだ初心者の域を出られない者です。

そんな人が書いた花火撮影のコツなど役に立つかわかりませんが、なるべくはじめて花火を撮影する方にもわかりやすいように書いていきます。

EOS 5D3 EF24-105mm F4L IS USM 105mm F10 4.5s ISO100

花火撮影の特徴

花火は夜に打ち上げられます。つまり「夜景」です。

そして、真っ暗な夜空に花火の光が移動して光跡となることで美しい景色となります。

つまり一瞬一瞬は光の「点」であります。その「点」を「線」として表現するために昼間の撮影より長い間シャッターを開けておかなければなりません。

これが手持ちで花火を撮影するのが難しい要因です。

(花火自体は明るいため手持ちでも意外とブレませんがなにか物足りない)

長い間シャッターを開けておいてブレないためにはカメラの他に三脚などが必要になってきます。


EOS 5D4 EF24-70mm F4L IS USM 47mm F9.0 8s ISO100

また、何度も撮影してシャッターのタイミングなど、だんだんと慣れていくのも花火撮影の特徴です。良い写真が撮りたいって思ったらたくさん花火大会へ行き、たくさん写真を撮るのが上達の近道です。

最低限必要なもの

・三脚

・レリーズケーブル(メーカーによって名称が異なる)

・バルブ撮影(マニュアル撮影)ができるカメラ

カメラを除くこの二つは必須です。

カメラに直接触れるとブレが生じてしまうのでレリーズケーブルが必要になります。

また、レリーズケーブルは最近のカメラだとスマホで遠隔操作が出来ると思いますが、タイミングがシビアな花火撮影だとタイムラグが気になるので、私は有線のケーブルをおすすめします。

また、カメラはオートモードしかないものだとちょっと厳しいです。

できれば、「バルブモード」が付いているカメラが良いです。(詳しくはカメラの設定の項目へ)

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型番はよく確認してください!

他にあった方が便利なもの

・黒い紙(特製うちわでも)

複数の花火を入れたい場合に、花火が打ち上がってない時にカメラを塞いで多重露光的な使い方をします。

高度な撮影なのでここでは省略

・NDフィルター

明るい花火や最低感度がISO200のカメラなどの場合に用います。

使用する場合はND4~8程度で良いと思います。

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・クリーニングセット

花火の燃えかすや結露などでレンズが曇ったりしますのであると安心

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・懐中電灯(スマホのライトでも代用可)

レンズやカメラの状態や帰りの際忘れ物がないかなどのチェックに必須です。

・予備バッテリー、予備のレリーズケーブル

撮り直しができない花火は予備があると安心です。

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いざ、撮ってみる

撮影情報を書いた写真も載せるので参考にしてください。

場所取りと焦点距離

まずは撮影の準備に入る前に場所取りが必須です。

花火大会というのはどんなに小規模なものでも、人が集中し身動きがとれなかったり、目的の場所に行けないこともしばしば

事前に混雑状況などをチェックしてください。


撮影する際のレンズ(焦点距離)は撮影場所によって変わってきます。

打ちあげ場所から近ければ近いほど、花火の大きさが大きいほど広角のレンズが必要になってきます。

逆に打ちあげ場所からかなり遠いと標準〜望遠が必要になることも

相当規模の大きい花火大会でなければ、打ちあげ場所から200m〜1km程度の距離だと標準ズームレンズでちょうど良いことが多いです。

レンズや焦点距離の選択は過去に撮影された写真のデータなどを参照して決めてください。

まよったら広角側がフルサイズ換算で24mm以下のズームレンズを持って行こう。

(望遠が足りない分はトリミングです。花火はトリミング!)

打ちあげ場所から近すぎなければ高倍率ズームレンズもおすすめです。

カメラの設定

撮影モード

バルブモード(B)があるカメラはバルブモードで撮影します

※バルブモードとは・・・シャッターボタンを押している間だけシャッターが開くモード
 絞りやISO感度は自分で設定

ない場合は撮影がやや難しくなりますがマニュアルモードにして以下のシャッタースピードの欄を目安に設定してください。(慣れるまではけっこう難しいです。)

レリーズケーブルを接続したら準備完了です。

キヤノンの一眼カメラであったらBモードかない場合は、Mモードでシャッタスピードを30秒より遅くしようとするとバルブモードになります。


花火の明るさや大きさ、密度によってシャッタースピードやF値は大きく変わります。

ISO感度

基本的にISO感度は常用最低・・・

ほとんどのカメラではISO100に固定して撮影します。

※一部のカメラにISO200のものもあります。

絞り(F値)

よく使う絞り:F8〜F16

花火の明るさは絞りで調整します。

明るい花火は絞りを絞って、暗い花火は絞りを開ける感じです。これらを事前にセッティングするには大会プログラムの把握が必要ですね。

また、花火の打ちあげ場所から離れるほどカメラに入る花火の光は暗くなります。

名前で言うとスターマインはかなり明るい花火です。

最初はF13くらいに固定して撮影してみて、明るすぎたらF16、暗すぎたらF11やF8など調整していきます。

EOS 7D2 EF-S18-135mm IS STM 18mm F14 2.2s ISO100
明るい花火は絞り不足だと思いっきり露出オーバーになってしまいます。(これでもRAW現像でかなり頑張りました)

シャッタースピード

花火の撮影において最も重要なのがシャッターのタイミングです。詳しくは次の項目でお話しします。

シャッタスピートが短すぎると・・・

EOS Kiss X5 EF-S17-85mm IS USM 17mm F10 3s ISO100

シャッタースピード3秒

花火が点になってしまい迫力がありません。(スマホや手持ちで撮るとよくこうなりますね)


シャッタスピードが長すぎると・・・

EOS 5D4 EF24-70mm F4L IS USM 57mm F11 11.8s ISO100

シャッタースピード11.8秒

これはズームしたものですが、ごちゃごちゃになりすぎたりします。露出オーバーになることも

EOS 5D4 EF24-70mm F4L IS USM 24mm F13 17.9s ISO100
尺玉はゆっくり開くのでシャッタースピードは長めがよさそう

シャッターのタイミング

小学校や中学校の理科や数学で音と光の速さの勉強をしたのを覚えているでしょうか?

花火は打ち上がるときにドンッと音が鳴ってパッと花が開きますが、ドンと音が鳴ったときにシャッターを押してもちょっと遅いです。音が聞こえたときにはもう爆発した後で花が開いてしまっています。

そう、音は光の速度よりはるかに遅いからです。

ベストのタイミングは打ち上げ場所から打ち上がった直後にシャッターを押して、火薬が上昇して花が開ききるまでの光跡を写すのが一番綺麗ですね。

このタイミングは慣れなので文章にするのは難しいですが一応個人的なコツを書いておきます。

花火が上昇する光跡まで捉えたい場合

打ち上げ場所が見える場合は、着火したのが光で見えるのでそのタイミングでシャッターを押すとしっかりと写ります。

見えない場合は、花火はだいたい規則的にリズム良く打ち上がると思うので、次の打ち上げのタイミングをつかんでやや早めでもいいのでシャッターを押します。

花火の光跡を中心からしっかり写す

花火が打ち上がっていく光跡が肉眼で確認できると思うので、上がりきる少し前にシャッターを押すと中心からしっかり写ると思います。

シャッターのタイミングが悪い例
良い例

シャッターを閉じるタイミング

目で見て開ききったなと思ったらシャッターボタンを離してOKです。

複数の花火を入れる場合は長く開け過ぎないように注意してください。

今回紹介したのは単発であったり、比較的打ち上げの密度が低い場合に有効です。スターマインやフィナーレなど大量に打ち上げる場合はさらにタイミングがシビアになります。

これらは別記事で紹介するかもしれません。

EOS 5D4 EF24-70mm F4L IS USM 28mm F13 4.5s ISO100

風に流されている花火

天気予報もしっかりチェックして打ち上げ場所の風下側にはいかなようにしましょう。(煙が大変で花火が見えなくなります)

おすすめレンズ

最後におすすめのレンズを紹介して終わりにしようと思います。

大会の規模や撮影場所によって必要な焦点距離は異なるので、事前に地図や過去に撮られた写真を参考にするのを忘れないようお願いします。

また、レンズは距離指標が付いていると無限遠を出しやすく便利です。(最近はカメラにも内蔵されていますね)

絞るので明るいレンズである必要はありません。また単焦点レンズは構図や撮影場所が決まっている場合に用います。

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1年に一度のイベント「花火大会」

せっかくカメラを買ったり持っていたりするので是非日本の伝統を写真に残してみてください!

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