Adobe RGBに対応したカラーマネジメントディスプレイBenQ SW240のハードウェアキャリブレーションをしてみました。
備忘録も兼ねて手順をまとめました。
ソフトウェアのダウンロード
BenQのサイトよりキャリブレーション用のソフト( Palette Master Element )をダウンロードします
インストールには再起動が必要です。
測定の準備
ソフトを起動する前にPCとモニターをUSBで繋いでおきましょう。
USBケーブルはおそらくモニターに付属していたと思います。
接続していないと起動時に以下のようなエラーメッセージが表示されます。
また、モニターにあるUSB端子とキャリブレーターも繋いでおきましょう。
ソフトの操作
設定1
ソフトを起動すると、設定画面が表示されます。
今回は、モニターはSW240、キャリブレーション装置はSpyder Xを選択
正しく接続されているとキャリブレーション装置選択画面の右側にチェックマークがつきます。
最後に簡易・詳細ですが、今回は簡易モードで試してみます。
設定2
規定など色々出てきますが今回は初期設定のまま進もうと思います。
初期設定はAdobeRGBになっているのでモニターの表示モードもAdobe RGBにしておきましょう。
白色度はD65が6500K(昼光色)、D50が5500K(昼白色)です。モニターが置いてある場所の照明の色によって設定を変更しましょう。自宅など一般的な環境ではD65が通常なようです。
輝度はそのままでとりあえずOKです
設定3
測定値と書かれた画面に変わります。
校正の欄はモニターに設定さいるカラーモードのどれにキャリブレーションを反映させるかを選択できます。
例えば校正1はAdobe RGB、校正2はsRGB、また6500Kと5500Kなど使い方によって設定を行いましょう。
他の設定項目はとりあえず初期設定でOKです。
測定
続いて測定の開始に移りましょう。
モニターが暗転し、キャリブレータをここに置いてという画像が出てきます。
この絵に合わせてSpyder Xを置きます。
レンズ面をピッタリと液晶に合わせる必要がありますので、写真のようにモニターを上に向けると密着すると思います。
コードは少し引っ張るとよりピッタリと着きます。
準備ができたら測定を開始します。
明るさや色が変化しながら5~10分程度で完了しました。
測定終了後はPalette masterの画面に戻ります。でっかくキャリブレーションを有効にするというボタンがありますが、既に適用されており、ボタンを押すと再び測定画面になる謎の動きをするので押さなくて問題ないです。
ビフォーアフター
このモニターは購入してから一度もキャリブレーションを行っておらず(3年以上)、だんだんと緑がかった色になっていたのが気になっていました。
キャリブレーションを行ってどのように変化したでしょうか
キャリブレーション前
キャリブレーション後
カメラで正確に比較するのも難しいですがWBやカラーモードは固定し撮影を行いました。
緑がかっていたのがこれまで気になっていましたが、キャリブレーション後の方は解消されています。
はじめて行った際は手惑いましたが慣れると、20分もあれば完了しますね。
キャリブレーションは、200時間に一度は行った方が良いと言われているので、現在の筆者の環境だと1ヶ月半に一回ほど
平日も一日使う方はもう少し早いスパンで必要ですが、一度行うと2度目はそこまで大変な作業ではないので、定期的にやるのが良さそうですね。
以上、Spyder Xでのモニターのキャリブレーション方法でした。
コメント