2018年5月24日に「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道ー箱根八里で辿る遥かな江戸の旅路」として箱根八里(小田原市、箱根町、函南町、三島市)が日本遺産に登録されました。
日本遺産登録を機に小田原宿を出て、箱根の険しい山道、そして静岡県に入り三島宿まで宿場町や茶屋、関所や並木、一里塚と、道沿いに次々と往時のままの情景が残される東海道・箱根八里を巡ることにしました。
巡る場所は次の箱根八里を構成する文化財を参考にしました。
八里=約32kmと距離としてはそこまでないですが、多くの文化財があり内容が非常に多くなりますので3部構成になります。
箱根八里を構成する文化財
1小田原城跡
2かまぼこ通り
3ういろう
4箱根旧街道(石畳)
5畑宿の集落
6寄木細工
7箱根旧街道(一里塚)
8甘酒茶屋
9芦ノ湖と箱根神社
10箱根旧街道(杉並木)
11箱根関所
12山中城跡
13富士見平の眺望
14畑作地帯からの眺望
15箱根旧街道(松並木)
16鰻料理
17三嶋大社
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/property/topics/p25773.html
小田原市のHPに掲載されている箱根八里を構成する様々な文化財を引用しました。
これら17の文化財を巡っていきたいと思います!
この記事では1~6までを紹介します。
小田原城跡
小田原は北条氏に開かれた江戸時代最大の宿場町として栄えました。現在の天守閣は復元されたものですが、平成28年に大改修が行われ外装内装共に一新し新たな時代を迎えました。
最近は来城者数も増加しており人気のお城スポットとなっています。
小田原城がある小田原城址公園は桜をはじめとして四季折々の風景が楽しめます。
アクセス:小田原駅から徒歩10分
かまぼこ通り
かつて網元などの漁業従事者が、相模湾で揚がる鮮魚をかまぼこに加工。箱根方面の温泉宿で販路を拓き、小田原の名物に育てあげました。この通りには木造の歴史的建造物が立ち並びます。
アクセス:小田原駅から海岸方面へ徒歩20分
ういろう
ういろうと言えばお菓子を思い浮かべるでしょうか。もちろん小田原でお菓子のういろうも販売されていますが、小田原の「ういろう」といえば薬をあらわします。
気軽に買えるものではないため手元にはないですが、銀色の小さな粒で仁丹によく似た形状・成分です。
万能薬でいろいろな症状に効くようです(こう書くと怪しい薬ですが笑)
昔は一般販売していたようですが、原材料の入手が困難に立ってきたため対面で症状が合う方のみ処方しているようです。
株式会社ういろう本社はお城みたいな建物で目の前で写真を撮る方も多いです。
アクセス:小田原駅から徒歩15分
ここまでは2018年の10月に訪れたものです。ここから約8ヶ月経った2019年6月に再び東海道へ赴き箱根町へ。
箱根旧街道(石畳)
箱根旧街道(旧東海道)は泥道のため当時としては近代的な石畳が整備されました。
今なお残る石畳から当時の旅人の苦労や喜びが伝わってきますね。
新緑の季節が特におすすめです。是非自分の足でこの石畳を歩いてみてください。
※急な坂や滑りやすい場所があるのでお気をつけください
東海道には様々な場所に石畳がありますが、一番有名でバス停にもなっている石畳を紹介しました。
アクセス:箱根登山バス(旧街道線)旧街道石畳バス停
畑宿の集落
今は静かな山の間にある集落となっていますが、江戸時代に宿場間に置かれた村の一つで、箱根越えの旅人の休憩の場所でもありました。また、寄木細工発祥の地でもあります。
そして、ここ畑宿には一里塚があります。
(一里塚については次の記事をご覧ください)
アクセス:箱根登山バス畑宿バス停
寄木細工
江戸時代後期に畑宿の石川仁兵衛によって寄木細工の技術が確立されたと伝えられています。
様々な種類の木を組み合わせて模様を作る寄木の木工品は、箱根越えの旅人のおみやげとして広く知られました。
この寄せ木細工で作られたものはほんとうに美しいです。(高いけどっ)
おみやげにおすすめです。
ここまで番号で言うと6番まで紹介してきました。これだけ書いてもまだ三分の一です。道のりはまだまだ長い・・・
次回は甘酒茶屋や芦ノ湖、箱根関所など東海道の箱根におけるピークです。是非ご覧ください
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