エントリーモデルのフルサイズミラーレスEOS RP
APS-Cカメラのような小型のボディとフルサイズ一眼の中では最安レベルの価格で、はじめてフルサイズ一眼を使おうと思っている方にも良い選択肢のカメラです。
今回は3週間ほど使うことができましたので、じっくりとレビューしていきたいと思います。
外観レビュー
EOS Rを小型化したような外観で、EOSのフォルムも継承しています。
背面のモニターはバリアングル液晶となっており、自撮りも可能です。一眼レフと大きく違うのはダイヤルの配置で、サブ電子ダイヤルが右肩に来ています。
EOS Rとは違いモードダイヤルがついています。エントリーモデルながらカスタムが3つ設定されているのは良いですね。またFvモードもあります。
フルサイズなのでセンサーは大きいです(はじめてフルサイズミラーレスを扱うのでちょっと怖い)
ボディが小さいのでマウントがかなり大きく感じます。マウントのまわりに黒いシーリングがありますが、このカメラは簡易防塵防滴構造です。
メニュー画面はこれまでのEOS シリーズ同等です。
端子類は左側面に集約されています。PCとの接続はUSB-CでUSB充電にも対応してます。
実際に使ってみての感想
グリップがとても良い
本体の重量は400g台とかなりコンパクトなボディですが、グリップがとても深くかなりしっかりと握ることができます。
このグリップの良さで長めの望遠レンズ(EF70-200 F4L等)を付けてもバランス良く保持できます。
マウントアダプターを使っても問題ないグリップです。
レスポンスやAF
エントリーモデルということでカメラのレスポンスを心配していましたが、心配無用でした。
激しい動体撮影は連写速度も含めて相性が悪いですが、普段のスナップ撮影や風景撮影程度であればテンポ良く撮影が可能です。
メニュー画面や各設定値の変更もキビキビと動きます。
また、AFもサーボAFは試していませんがシングルAFではストレスは一切感じませんでした。
AFポイントの設定で領域拡大AFがあるのが良いポイントです。
タッチ&ドラッグAF
EOS RPは最近流行りのジョイスティックはついておらず、AFポイントの移動をダイヤルで行うか背面液晶をタッチして移動できるタッチ&ドラッグAFが搭載されています。
この機能はEOS Mシリーズにも搭載されており、筆者は現在EOS M6 MarkⅡで活用中です。
EOS RPはEOS M6 MarkⅡに比べてタッチ&ドラッグAFが使いづらい印象でした。
理由としてはグリップが大きくカメラの右側から液晶がやや遠いため、EOS Mシリーズ感覚では指の移動が大変に感じました。
ジョイスティックの方がAFの移動はやりやすいですね(個人的な意見です)
ファインダー
EVFはEOS Kiss Mに近い印象です。EOS M5や外付けEVFのEVF-DC2は実際に撮れた写真とファインダーの色味がかなり異なりました(色が濃すぎる)が、EOS RPではだいぶ落ち着いています。
上がEVF、下が背面モニターを撮影した写真です。EVFの方が色が濃いめになっていますね
筆者は、眼鏡をかけていますが、ファインダーのアイポイントが近いのか周辺が流れてしまい少々見づらかったです。
EVFの性能は価格なりといったところです。
気軽に撮影するカメラとして最高
3週間ほど使いましたが、フルサイズとは思えない軽さコンパクトさで撮影にとても集中できるカメラだと思いました。
ファインダーの性能やAFポイントの選択のしづらさなどはありますが、気軽に撮影する場合は最高のカメラです。
コンパクトなレンズやオールドレンズを付けて写真を楽しむのにピッタリな一台です。
作例
クリックすると拡大します。リサイズしていない画像なのでデータ量にご注意下さい!
EOS RP & RF35mm F1.8 IS STM
F2.8 ISO-100 1/4000s
EOS RP & RF35mm F1.8 IS STM
F8.0 ISO-100 1/125s
EOS RP & EF24-70mm F4L IS USM
47mm F8.0 ISO-100 1/125s
EOS RP & EF24-70mm F4L IS USM
70mm F10 ISO-100 1/125s
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