春一番とは?時期や定義について解説

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毎年2月から3月にかけて「春一番」という言葉を聞きませんでしょうか?

今回は春一番の定義や春一番が吹くときの天気について解説していきます

春一番の定義

春一番とは立春から春分の頃にかけて南寄りの強い風が吹くことを言います。南から暖かい空気が入るため気温が上昇し春本番の陽気になることもあります。

テレビで「春一番が吹いた」というのは各地方の気象台が発表したものになりますが、地方によってその定義は異なります

※沖縄(那覇)と北海道(札幌)は除く

ここでは代表的に関東地方、北陸地方、東海地方の春一番の定義を紹介します

関東地方

  1. 立春から春分までの期間に限る。
  2. 日本海に低気圧がある。低気圧が発達すればより理想的である。
  3. 関東地方に強い南風が吹き昇温する。具体的には東京において、 最大風速が風力5(風速8.0m/s)以上、 風向はWSW~S~ESEで、前日より気温が高い。
    (なお、関東の内陸で強い風の吹かない地域があっても止むを得ない)

https://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/kiroku/kiroku/data/31.htm より

北陸地方

  1. 「立春」から「春分の日」の間であること。
  2. 日本海で低気圧が発達すること。
  3. 新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)10m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合。 かつ、上の気象台を除く新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)6m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合。
  4. 最高気温が前日より高いかほぼ同じになること。

https://www.jma-net.go.jp/toyama/data/data21.html より

東海地方

東海地方における春一番とは立春~春分までの期間で名古屋・岐阜・津・静岡の各気象台のいずれかで日最高気温が平年値を上回り、風速8m/s以上の南寄りの風(東南東〜西南西)が吹いた最初の日。さらに気圧配置等の気象条件も考慮される。

http://ngy.sakura.ne.jp/kisyo/sub/newpage46.htm より

風向は東南東~西南西の南成分を持つ風でほぼ一致していますが、風速や気温の基準が各地域で異なりますね

春一番になりやすい天気は?

春一番になりやすい天気とは?

先ほどの春一番の定義で「日本海に低気圧」という言葉が出てきたと思います。つまり日本海に発達した低気圧が進むことで日本列島は南風が強まり春一番が観測されやすくなります。

具体的には以下のような気圧配置です。

【出典】気象庁日々の天気図2017年2月17日
各地で春一番が観測された

全体的には気温が上がるので過ごしやすい気温となり、良いかと思いきや色々と気をつけるべき点があります。

春一番=強い風雨の恐れ

低気圧が発達する=強い風や強い雨の恐れがあります。

日本付近を通過する温帯低気圧は南北の気温差によって発達します。春の空気と冬の空気がせめぎ合う2月~3月(~5月)にかけては低気圧が急発達して大荒れの天気になる恐れもあります。

春一番が吹くかもしれないといった言葉を聞いたときは天気がどのようになるか注意が必要です。

(春一番にかかわらず発達した低気圧が通過するときは気をつけてください)

春一番の後は寒の戻り!?

低気圧の西側には非常に強い寒気を伴うこともしばしばあり、南風が吹いて暖かくなったと思いきや次の日は北風が吹き付け風花舞うなんてこともあります。

天気だけでなく気温も要チェックです。

春一番について豆知識が手に入ったでしょうか?

気温差が大きくなるこの季節

体調管理にはお気を付けください!

以上、春一番について解説しました。

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