12年ぶりにようやく新型が発売された小三元望遠レンズこと「EF70-200mm F4L IS Ⅱ USM」
発売から1年が経ちましたが、今回キヤノンフォトサークルのモニターに当選しお借りすることができましたのでレビューをしていきます。
このレンズの旧モデル「EF70-200mm F4L IS USM」を所有しているので新旧比較もしていきます。
詳しくレビューしていきたいので3部構成にする予定です。
今回は①ファーストインプレッションとしてスペックや外観を中心に紹介します。
次回以降
②解像度やボケテスト
③返却日まで使用してのレビュー
を予定しています。
スペック新旧比較
新レンズ:「EF70-200mm F4L IS Ⅱ USM」
旧レンズ:「EF70-200mm F4L IS USM」
新レンズ | 旧レンズ | |
画角(水平・垂直・対角線) | 29°~10°・19°30'~7°・34°~12° | 29°~10°・19°30'~7°・34°~12° |
レンズ構成 | 15群20枚 | 15群20枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | 8枚 |
最小絞り | 32 | 32 |
最短撮影距離 | 1m | 1.2m |
最大撮影倍率 | 0.27倍 | 0.21倍 |
フィルター径 | 72mm | 67mm |
最大径×長さ | φ80mm×176mm | φ76mm×172mm |
質量 | 約780g | 約760g |
手ぶれ補正 | 約5.0段分(CIPA) | 約4.0段分(キヤノン独自) |
搭載テクノロジー | ・蛍石レンズ ・UDレンズ ・IS ・リングUSM ・インナーフォーカス ・フルタイムマニュアル ・フッ素コーティング ・防塵・防滴 | ・蛍石レンズ ・UDレンズ ・IS ・リングUSM ・インナーフォーカス ・フルタイムマニュアル ・防塵・防滴 |
新しいⅡ型のレンズはいろいろな部分でパワーアップしています。
大きく変わったところとして最短撮影距離と最大撮影倍率
旧レンズも望遠レンズの中では寄れるほうでしたが、新レンズは1mまで寄れます。最大撮影倍率も高くなっているので、接写に強くなり花の撮影などにさらに使っていけるレンズとなりました。
旧レンズはその解像度の高さの代わりにボケが固い感じでしたのでその辺がどう改善されているかも気になります。
他には、手ぶれ補正がさらに強力になったり、フッ素コーティング採用でメンテナンス性が向上するなどの変更が加えられています。
これらの代償として、若干重量が増したりサイズが大きくなっていますが、もともとのレンズの大きさからすれば若干のサイズアップと言ったところです。
外観
若干太くなったものの、旧レンズとぱっと見は大きな違いがありません。
2枚目の写真:スイッチ類
4つのスイッチがあるのは旧レンズとおなじですが、手ぶれ補正モードに「3」が追加されました。
※モード3は露光中のみ補正を行うモードです
3枚目の写真:前玉
前玉に銘柄が追加されました。旧レンズは鏡筒の先端に書いてありましたが、個人的に前玉に文字は書いてないほうが好きですので、悪くなったポイントです笑
5枚目の写真:新型フード
旧レンズの悪いところとしてフードの付け外しのしづらさがありましたが、ロック式のフードとなり、付け外しはかなり楽になりました。
しかし、植毛加工がなくなり低コスト化されましたね
旧レンズとの外観の比較
この写真を見て何かお気づきでしょうか
・・・
・・・
そう、色が違います。
より「白」レンズになりました。
旧レンズは白というよりかはクリーム色に近いものでしたが、純度の高い白に変わりましたね
鏡筒に段差がついたり、金色のIMAGE STABILIZERがなくなったりと細かな変更が加えられています。
ズームリングやピントリングのローレットも溝が細かく深いものに変更されホコリがちょこっと付きやすい印象です。
フードは植毛加工がなくなったものの、本体と同じ梨地塗装となり高級感アップです。
ファーストインプレッション
レンズが到着して少しだけ撮ってみた感想を述べたいと思います。
最短撮影距離が短くなったのが良い
20cmの短縮はとても大きいです。今までの感覚で撮っているとまだ寄れるのか!って感じですね
まだ少ししか撮っていませんが、今のところボケもかなりマイルドになったと言う印象です。
もちろんマクロレンズのほうが良いに超したことはありませんが、距離が取れてよほど小さな花ではければこのレンズで良いんじゃないかとも思えます。
手ぶれ補正が強力
手ぶれ補正は約5.0段ということで日中はまず手ぶれしないんじゃないかという数字です。
たしかにファインダーが旧レンズを使用していたときより安定しています。特に200mmの望遠端で撮ろうとすると顕著に感じました。
旧レンズは手ぶれ補正が非常に賑やかでしたが、こちらのレンズも手ぶれ補正の起動時は「シャッ」って音が結構大きく聞こえました。(とはいっても旧レンズよりは静かになりました)
望遠レンズは大きなレンズユニットを動かしますのである程度の音は仕方ないのかもしれませんね
解像度は旧レンズと同じくらいか
解像度に関しては次回の記事で詳しく検証しますが、旧レンズも相当な解像度の高さがありましたので、びっくりするほど解像感アップとまではいきませんでした。
これも感覚ですが、5D MarkⅣの3000万画素を限界まで引き出してくれているといった印象です。さすが最新レンズというだけあり5D4でも余裕を感じます。
次回以降さらに詳しくレビューをしていきたいと思います。
このレンズで紫陽花を撮るのが楽しみです。
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